teamLab デジタルアートインスタレーションを体験


沖縄在住の友人Yがチケットを取ってくれて、teamLabボーダレス同プラネッツに行ってきた。DMMとエプソンの出資になるデジタルアートインスタレーションで、大半はプロジェクション技術によるもの。そこにインタラクティブな要素が加わって、空間を構成している体験型デジタルアート展。

Yはインド旅行帰り。成田について、沖縄に帰る途中に東京でこれを見るというエネルギッシュさ。朝、まずはボーダレスの方を観るためにお台場で待ち合わせ。共通の友人Tも一緒。

右がY、左がT。掲載許可を得てないので一応モザイクにて。
右がY、左がT。掲載許可を得てないので一応モザイクにて。

teamLabボーダレス

ぱっと見、客の半数は外国人。しかし整列入場のアナウンス等は日本語のみ。入る前のインストラクションビデオには一応英語もあり。SNSでの拡散をプロモートの一部としているので、撮影はOK。

会場は広大。迷路のようになっていて、暗く、鏡が張り巡らされている所も多いので、どこを歩いているのか分かりにくい。時間によって投影されるアートも異なるらしく、時々刻々変わる光景を楽しむのが趣旨の一つ。

こんな感じの空間に迷い込むようにして体験は進む。
こんな感じの空間に迷い込むようにして体験は進む。

アクセシビリティについては後述するが、起伏や斜面があったり、暗かったりして、歩くのには気を使う。来場の子どもたちは楽しそうだった。こういうものは、子供の方がうまく遊べるのだろう。

丘のようになったプロジェクションエリアで。
丘のようになったプロジェクションエリアで。
専用アプリでアイコンを飛ばすと照明が連動するエリア。
専用アプリでアイコンを飛ばすと照明が連動するエリア。

方向感覚を失うような空間アートも面白いのだが、個人的に興味深く、また一番インタラクティブな性質を感じたのはティールームだった。(お茶は別途有料)茶器に植物が投影されて花が咲いていき、茶器をどかすと机上に移動して花が散ってゆくインタラクティブアート。

すべてを体験していくと結構時間がかかる。お昼時間頃まで見て、築地の場外市場へ行き、お昼を食べてから、午後は新豊洲駅そばの会場でやっているプラネッツへ。

teamLabプラネッツ

手荷物は預け、靴は脱いで裸足になり、ズボンは膝丈までまくりあげろと。水濡れするらしい。入り口には水の流れる長い斜面があって、そこを抜けると会場へ。ネタバレは防ぐため水濡れシーンは写真略だが、確かにズボンはまくりあげておく必要がある。

ズボンをまくりあげて。これは鏡張りのエリア。
ズボンをまくりあげて。これは鏡張りのエリア。

こちらはボーダレスに比べるとやや小規模。両方観るなら、プラネッツ→ボーダレスの順番がいいかもしれない。

teamLabボーダレス・プラネッツの感想

プロジェクションが好きならお勧め。個人的には、歴史的建造物などに向けてのプロジェクションは好きではないので、こうしたアート空間として体験するのはいいと思う。モチーフが花や魚などなのはちょっと安易といえば安易。無条件に美への価値観を共有させるためか。
気になったのは、この時代になったからこそできるデジタルアートを、というのであれば、万人が体験できるものであるべきで、斜面や段差が多く、健常人でも歩行困難を感じる空間の比率が高いのは、アクセシビリティとして大いに疑問。お年寄り、車椅子、弱視の人などはほぼ不可。そこを切り捨ててのアート体験を企業が先導してやっているというのは、姿勢としてどうなんだろうかと思う。

というと辛口の意見で終わってしまうが、体験型アートを大きな空間を活かしたスケールでというのは、大変興味深く、テーマパークなどが苦手な自分でも久しぶりに行楽として楽しめた。誘ってくれて、手に入れにくいチケットを入手してくれた友人Yと、一緒に行ってくれたTには大いに感謝。