パレード当日 午前中の散策
台湾到着初日は雨もほぼ降らなかったのだが、この日、天気予報は残念ながら曇り一時雨。後で予報通り雨が降ってしまうのだが、朝は降っておらず、午前中はホテル最寄り駅から1駅隣に出かけ、軽く魯肉飯を食べて、市場を見物。市場は主に地元の人で賑わっていて、観光客は少なかった。おいしそうで気になる物も沢山あったが、昼からの行動予定があるので購入を断念。
ここを見ただけではまだ時間があったので、ちょっと離れた所へ行ってみようと、また地下鉄に乗り、今度は台北101ビルの北西にある『東區粉圓』へ。ここはスイーツの店。ホットもアイスも頼める。タピオカ、豆など、お好みの具材を選んでホットかアイスかも選べる。ただし、基本ホットで食べられる具材をアイス仕立てにすると、キンキンには冷えない。
台湾プライド参加
そんなこんなしている間にプライドパレードの集合時間が近づき、また電車に乗って集合場所の台北府城 東門(景福門)へ。最寄り駅から既に人がいっぱいで、熱気もすごい。
会場の模式図は↓のとおり。(台湾プライド公式ページより拝借)
見て回ったところ、ブースはあまり商売商売した感じではなく、ドネーショングッズを売っていたり、冊子を配っていたりした感じで、東京レインボープライドの会場のように、企業、外国大使館等はない。それでもこの人出は大したものだ。
ちなみに人出はほとんどがゲイ。レズビアン他はまだまだ少ない。
そういえば企業協賛は、まだ台湾では後手に回っているようだ。フロートも、北京のゲイバーが出していたり、日本の下着メーカーだったり、出会い系アプリだったりといった、ゲイ直結の商売が幅を利かせていた印象。それでも金融系はCiti bankがアライ(ally=LGBT当事者ではないLGBTの支援者)をアピールしていたりといった動きが見られた。今後支援企業も業種を問わず増えてゆくだろう。東京がそうだったように。
出発間近までは雨が降ったりやんだり。出発場所のロータリーにフロートが通るたび、歓声が上がる。
プライドウォークにには北回りと南回りのルートがある。我々は南回りを選択。日本のように整然と列を作って出発準備し出発するのではなく、何となく集合してそのまま歩き始める自由さ。
因みにこのルートを知ったのは、何と歩き始めてから。当日朝にチェックした段階では、前年のルートが表示されていた。公式サイトの更新の遅さは、課題だ。俺はこうして自分のサイトを作っている位なので、とても気になった。
基本車道1車線を封鎖して歩き、信号を警察が調節するのは日本と同じ。しかし人は沿道も歩けば、別のフロートに移動したりもする。(事前登録はないので好きな所で自由に歩ける)。
賑やかさ・隊列の長さもさることながら、一番感じたのは、ルートが長いこと。歩けど歩けど道半ばといった感じ。おまけに、途中結構な風と共に雨が吹き付けてきて、傘なしの人たちは大変だった(上の写真は皆雨が降っていない時に撮った)。
あまりにも長いので、4分の3ほど歩いたところで退散。最寄りの駅から地下鉄に乗ってお茶をしに行くことにした。見れば、結構そうした人も少なからずおり、その辺も自由な感じだ。
今年のパレードの参加者は83,000人とか。約2,500万人の人口比で言うと、かなりの参加だ。歩く人数といい、距離といい、その距離をものともしないで歩く人々といい、台湾LGBTパワーは日本のそれの数倍もあるなと感じた。
さて、退散した後はまた西門へ。Tシャツと下着などを買い込み、ホテルの最寄駅へ移動。駅からホテルまでの間にマンゴーかき氷の店を発見し、そこでひと息ついた。
このマンゴーかき氷の店はフードコートのような一角にあったのだが、ここのフードコートはなかなかどれもおいしそう。そしてお土産品も売っているので、マンゴーかき氷を食してホテルに戻った後、晩ご飯はそこで食べ、土産を仕入れた。
不完全燃焼の夜
夜はアフターパーティーへ。公式(?)のパーティーは3夜連続開催のサーキットパーティー。しかし、2年前に警察と揉め事があったとかで、会場がなかなかアナウンスされず、前夜祭は当日夜に発表、しかも前売りのみ入場可とのことで、その運営方法に興ざめし、そちらへは行かず、もう一つの方”Werk!”へ行くことにした。サーキットパーティーはメンオンリーなのに対して、こちらはセクシャリティーフリー。
Werk!の会場は元花博会場だった公園内の箱、Triangleというところ。タクシーで行き、入場まで待つこと30分あまり。
入ってみると、ちょっと拍子抜け。狭いのだ。そして、はっきり言うと、イケている人が少ない。客層は20代前半~中盤か。地元の人が多く、真面目な学生がパーティー気分も味わいたくて来たという感じと言ったら、悪く言い過ぎか。しかし本当にそんな感じなのだ。やはりイケイケ(死語)系はサーキットパーテイーの方へ行ってしまったのだろう。
ガッツリ踊れる感じではなく(それは雰囲気的にもスペース的にも)、ショーを見て、小一時間ほどいて帰ってきた。まあ、我々はカップルで来ている訳だし、色気に翻弄されるべきでもない、と負け惜しみの言い訳を心でしながら。
因みにショーに出ていた人は、開場前のポスターにもフィーチャーされていた人で、かっちり体を鍛えていた低脂肪系兄貴。ショーは盛り上がっていた。