リビングのソファーは、じょにおが一人暮らしの時に買ったものだ。元は3人掛け+2人掛けの2ピースだったものを、前者だけ今のマンションを買った時に持ってきた。後者は友人に譲ったとか。
そのソファーだが、クリーム色とアイボリーの中間色の革張り。元は結構高かったのだとか。確かに良い革なのだが、使い込んできたのと、プットニョスが飛び乗ったりするので、銀面が傷ついたり、恥ずかしながら穴が空いたりした所がある。
正直、デザイン的には極普通で、スタイリッシュな物に買い換えてもいいかとも思うのだが、買い換えるとなるとかなり高い。それに、どうせなら引っ越して、新しい家に合わせて買いたい、という希望も薄っすらあるらしい。最近、「次に買うなら戸建てかな」と言うじょにお。しかしそれは具体的に数年後という話がある訳でもなく、ここは一つ、ソファーは補修しようじゃないかと。まだまだ犬も飛び乗るわけだし。そして職人さんに依頼すると、これまた結構な金額になるだろうが、そこまでかけなくても自前でやってしまえば?と。無論、こういうのは俺の役目なのである。
まずはビフォーから。
前者はカラータッチアップ位で済むだろうが、後者は穴をパテで埋めるなどしなければならない。そこでネットで調べ、穴埋め用のパテとタッチアップ用の補修材を用意。
まずは穴埋めの下準備。基本はパテで埋めるのだが、下(革とクッションの間)が空いていては当然埋まらないので、下張りを施す。穴より少し大きめの下張り布を用意→穴に下から(ここ重要)張る→穴が布で塞がったところでそこへパテを塗布、の順。
さて、ここがくっつくのを待つ間に、銀面の傷の方を処理。こちらはカラータッチアップの要領で、用意した色付き補修材を混ぜ合わせて調色したら塗ればいいだけ。もちろん周りとなじませるように、塗った後ペーパータオルでぼかしたり、落ち着いてからレザークリーナーで拭いたりはする。
塗る場合にはナイフで、と説明書にはあったが、微細な箇所には向かないし、このためにナイフを1本無駄にするのももったいない。そこで、竹串を削って使う。竹串の先の方ではなく、元の方を削って平らにしたもので塗りこむ。
塗る時は撫でるように革面と並行に竹串を倒して塗り、周りとなじませるにはペーパータオルで。20分ほどで乾くので、乾いたらレザークリーナーで拭く。
結果、アフターはこんな感じに。
色ムラが生じるなら混合色で塗りつぶしてしまえばいいのに、と思うかもしれないが、レザーは多孔質で、塗ると微細な孔が塞がれ、革のしなやかさが失われてしまう。なので、タッチアップに留めておくのが無難。
さて、このタッチアップをしている間に穴の下張りが安定したので、ここにパテを塗る。厚く塗っておいて乾燥したら紙やすりで均すので、たっぷり目に、押しこむように。
これが乾いたら、タッチアップする訳だが、周りの汚れを取り除きつつ紙やすりで平らに均す。
ここで感触を確かめてみると、まだ凹みそうだったので、補修材を重ね塗り。再度固まる→紙やすりをかける→タッチアップにて、完成。
まあ補修跡は分かるし、塞いだなという感じはするけれども、やらないビフォーよりはマシ、ということで…。