DJシステムのアップデート


うちには簡素ながらDJシステムがある。もうだいぶ前に買ったパイオニアのCDJの普及版CDJ-30×2と、VestaxのミキサーPCV-175をつないである。

書斎にあるDJセット。
書斎にあるDJセット。

左のCDJは、早送りボタンが働かない。接触不良だったのが、完全に動作しなくなってしまった。しかし、ジョグダイヤルは機能しているので、使えなくもなく、だましだまし使っていた。そして今日、ジムでのワークアウトの時に聴くオリジナルミックスでも作るかと、曲を選曲してCDに焼き、セットしてプレイし始めた。新しい機種ならUSBを挿してデータでMP3その他のファイルをそのまま扱えるところだが、これは古いのでオーディオCDでないと受け付けない。

ラインアウトはコンポに接続してある他、PCにも接続してあって、音を録れるようになっている。録音ソフトをオンにして開始。最初の3、4曲は気分よくミックスしていたのだが、ミキサーに挿したモニターヘッドフォンの接触がおかしい。右チャンネルが時々聞こえない。ぐっとジャックを押し込むと聞こえるのでやっていたが、ふとレベルメーターを見たら、右が出ていないではないか!

ヘッドフォンジャックの接触不良がラインアウトに何故影響するのかわからないが、PCの録音ソフトのレベルメーターも右が入っていない模様。やむなく中止。

うーん。もうこれはまるごと取り替えだな。PCからのラインアウトもこのミキサーに入れてあって、そこからコンポに音が出ていくようにしているので、とりあえずはPCのラインアウトからコンポへダイレクトに繋げて、PCの音はコンポから出せるようにはしたが、ミキサーがダメ、CDJも片方機能不全となると、もうこれは全体をアップデートした方が賢明だろう。このCDJなどはサポート期間はとうの昔に終了しているし。

実は21世紀に入った頃の数年、マイナーなクラブイベントでDJをしたことがある。それなりにウケていたはずだが、もうそれ以降はクラブでも回していなくて、もっぱら自分のためだけにミックスをしこしこ作っている程度だ。まあそれはいいとして、それならPCの音源をそのまま扱えるデジタルDJのコントローラでも買って使うのがいいだろう。

こうして、システムのアップデートは不可避だが、今まで「そう頻繁に使うものでもなし」と言い訳をしてやってこなかった。最新システムを使えば個人的なミックスなら、神経質にアナログチックなBPM合わせなどをしなくても、自動的にBPMを検出して簡単に同期ができるし、CDJ-50ではテンポの可変範囲は±10%だったが、もっと大幅なテンポチェンジもできる。それに、録音はデジタルtoデジタルだから、音質劣化がない。まあ、「空気感」は失われるかもしれないが。

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こうしたDJシステムや、DTMのシステムは、ソフトはアップグレード版や新製品を入手すれば簡単にアップデートできるし、古い有体物として残されるものはせいぜいディスクパッケージくらいだが、ハードのアップデートには、大きな物が不要物として残るので、これをゴミとして出さねばならないと思うと、アップデートに躊躇してしまう。
うちにはDTMにも使えるデジタルピアノと、MIDIキーボードがそれぞれ1台あるが、前者は何とUSBポートを持たず、シリアル接続なのだ。うちのPCには幸いそのポートがあるので使用できているが、これはそのうちPCを買い換えたら接続できなくなる。少なくともダイレクトでは。そうなるとこれもまた不用品になるわけで、完動品だから下取りやオークションには出せるかもしれないが、処分するにしろ、そうするにしろ、面倒な話であることに変わりはない。

そういえば、特に不満を感じていなかったフィーチャーフォンをiPhoneに買い換えた時にも感じたのだが、 デジタルデバイスにいつ見切りをつけて、潔く乗り換えていくかは、結構面倒な問題だと思う。