夢日記 短い夢3つ


とんと夢日記を書いていないが、夢を見ていないわけではない。シュールだったり、妙に筋が通っていたりする、最近見た夢3つの記録。

焼死体になった夢

ロープウェイかコースターの下りに乗っている。乗り物が動き出してじきに場面は飛んで、俺は倉庫型スーパーの売り場の一角に「置かれて」いる。坐禅を組んだ姿勢で炭化した焼死体になっていて、その体がそこにあり、死んではいるが意識はそのまま体の中に留まっているのだ。既に死んだ後なので、肉体の感覚はなく、苦痛は感じない。視界は目があったところからそのまま確保されている。

俺の体は店員によってかごつきの台車に載せられようとする。坐禅を組んだ脚のスペースがじゃまになって入らないので、頭から逆さまに入れられるが、結局運搬をあきらめたのか、その場で横向きに置かれることになる。「炭化していて折れやすいからそっと置いて」と俺は願うのだが、枕を敷かれたリノリウムの床に横たえられた時、首のあたりがザリザリとこすれて少し崩れ、炭の粉が床に落ちるのを感じる。そして、誰が引き取りにくるのだろうと思いながら、横向きになった視界で店内を見渡すところで夢は終わる。

 

俺は新聞記者

俺は新聞記者で、2日続けて神戸の紀行文を書くための取材をする。最初の原稿を書いて東京に戻り、もう一度翌日神戸に戻るという計画で、初日の夜、新聞社に戻ると、写真や翌日書くためのスペースを空けた仮のレイアウトを、自分の部下が作ってくれている。そのレイアウトを元に取材の打ち合わせをして、俺はまた社を後にし、取材に出かけていくのだが、そのレイアウトを作ってくれたのは若い男性社員で、彼の労をねぎらって、「ありがとう」と肩をポンポンと叩くと、はにかむように嬉しがっていて、俺は「ああ、こいつは俺のことが好きなんだな」と思いながら、まんざらでもなく思う。

 

馬を飼う

ポニーくらいの馬を室内で飼っている。現実世界の俺は、実は馬が苦手だ。あの、人を値踏みするような性質が好きになれないからだろうか。しかし夢の中では、小柄なそのポニーを心底かわいいと思っていて、初めてそのポニーにまたがってテーブルの周りを一周すると、見事に歩いて成し遂げたところで、俺は馬をよしよしとかわいがる。別室に馬を連れて行くと、馬は大型犬のように誰かに抱かれてかわいがられるのだが、その直後、部屋にウマバエがいるのを俺が発見する。

寄生されたら一大事と、飛ぶウマバエを俺は追う。ウマバエはもといた部屋に飛んでいき、床にとまったところでスリッパか何かでパチンと叩くのだが、叩いても気絶しただけで潰れず、またじきにウマバエは飛ぶ。またとまったところでふたたび叩くと、今度は胴体の部分を潰すことに成功するのだが、叩いた途端に6本の線虫のようなものが30センチほどハエからびよんと伸びる。ちょうど『遊星からの物体X』のような感じだ。(注:もちろん夢の中ならではの設定)「これが寄生して取り憑こうとしていたもとなのだな、これに関わると大変だ」と思いながら夢から目覚めた。目覚めて携帯を見ると、ちょうど夢を見ている時間に、非通知設定で着信があった。この発信主の意識が夢の中にウマバエとして顕現したのかなと思った。

最近の夢は短編が多くなったように思う。また面白い夢が見てみたい。またスティルトンでも食べてみるか。