とてもショックなミス


一昨日から喉が痛く、昨日・今日と会社を休んで、家で寝ていた。医者にも行ったが、いつもなら1日やそこらで大体の不快な症状はやわらぐのに、今回の喉痛は、なかなか引かず、しつこい。

そんな訳で薬を飲んでいるせいでもあるまいが、とてもショックな失敗をしでかしてしまった。今、中島らもの『ガダラの豚』という本を読んでいるのだが、これは計3冊からなる作品。サスペンスではないが、スリリングな展開があったりして、文章そのものの味わいよりも、どちらかというとストーリー展開を楽しんでゆくための小説だ。

さて、『ガダラの豚』は、民俗学でアフリカの呪術を研究し、ヒット作の本も著した大学教授が主人公。教授は家族を連れ立ってアフリカに行った時に、まだ小さかった娘を亡くしている。娘は、主人公の妻が気球に乗せて、事故に遭ったのだ。妻は自責の念で、精神が不安定になったままだ。夫婦には、その娘ともう一人、中学生の息子がいて、娘を亡くした夫婦は、今は3人で暮らしている。そういう設定だ。1冊目で既に見せ場の展開があり、主人公は再び一家でアフリカへ赴くことになる。そこまでを読み終えて、先ほど2冊目にかかり始めた。

が、何だか話が繋がらない。

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死んでいる主人公の娘の名前が唐突に出てきて、1冊目からシーンが繋がらないのだ。死んだはずの娘が、食事の支度を息子とともに手伝っている。そして、「?」と思っていると、「娘はだいぶ日本語を覚えてきた」という下りがあって、「あー、実は娘は死んだとばかり思われていたけど、気球の事故で飛ばされては行ったが、死んではいなくて、現地で育てられていたんだ」と思う。いや、しかし、待てよ。

えらく話が飛びすぎているぞ、これは、と思って、表紙をふと見てみると、

『ガダラの豚』III

と書いてあるではないか!!!!!!

あー!!!!

あー!!!!

 

あー!!!!

後悔先に立たず。はぁ…。2冊目で知るはずだったヤマの展開を、知ってしまった…。こんなヘマをやらかすとは…。がっくり。熱が上がりそうというか、気分は下がりまくりな今夜。