椅子を揃える背景
ダイニングテーブルを衝動買いしたのが8月のこと。無垢の一枚板に惚れ込んでだったのだが、コーディネートするダイニングチェアーをどんなものにしたらいいかは、一度家に入れてからじっくり考えようということで、その時同時には買わずに保留にしておいた。個性のある木目でしかも耳付きの板なので、マッチする椅子を探すのは難しいと思ったからだ。
それからインテリアショップを覗いたりウェブで写真を見たりして、どうするか検討していたが、ある時コンランショップで見た椅子にヒントを得た。(しかし、どれだけコンランショップに依存しているのかと思うが 笑)あそこは「頑張り過ぎないインテリア」という、我が家のテーマとテイストがマッチする物が多いので、重宝しているのだ。どこかリラックスした明るさがいい。
それで、椅子をどうすることにしたかというと、4脚必要なところ、2種類の椅子を2色ずつ買って、同じ種類の椅子は互い違いに配置するという形にすることにした。4脚同じ物を揃えると、どうしても重くなるか、凡庸になるか、軽すぎるかということになりそうだったので。デザインも全部バラバラのにするという手もあるが、ダイニングセットとしてまとまりも欲しい。そこで、2×2、色はすべて異なるというやり方にしたのだ。
ショップで在庫を確認してもらったところ、もし在庫がなければどの製品も納品は4ヶ月待ちとか。結果的に全部望みの物があったので、それぞれ発注。そして届いたのがこちらの2種類×2色の計4脚。
形としては定番物だが、カラーが異なると面白味があると思わない?
ヤコブセン Series 7
最初2つはアルネ・ヤコブセンのSeries 7、通称セブンチェアー(家具メーカーはフリッツ・ハンセン)。木目の明るいBeech(ブナの樹)と、浅く木目が透けて見える白い塗装のColored Ash White。丸みと軽やかさがありながらも、アリンコチェアーよりも男性的なイメージ。
emeco 111 Navy Chair
そして下2つはemeco(ロゴなどが全て小文字になっているので、キャップスで記さずemecoと書く)の111 Navy Chair。Navy Chairといえばアルミの磨き出しだが、これはコカ・コーラ社との協同によるPETボトルリサイクル素材を用いた物。名前の111とは、1脚に使われるPETボトルが111本分であることから。
リサイクルというと正直貧乏くさいイメージ、そして出来上がった製品のクオリティーがいまひとつといった印象があるかもしれないが、これはかっちりしていて耐久性もあり(と謳われている)、触感や重量感もいい。特にemecoやコカ・コーラに思い入れがある訳ではないのだが、もっぱらデザイン上の好みで選んだ。
4脚揃って
これらをテーブル周りに配置すると、こんな感じ。↓
クールなインテリアもそれはそれでいいし、格調高いのや重厚なのも好みならありだが、うちはこんな感じにした。この無垢板テーブルと床の組み合わせのみだとクールで重厚なイメージなところ、椅子によってリラックスした明るい感じになっている…と自分では思うのだが、どうだろう?