この前ふと気まぐれにフランス展で食材を買った。買った以上はきちんとそれらを活かさねば。ということで、昨日の夜、せっかくなのでコースディナーを作って食べた。日本では生は入手しにくい物を活かすため、あまりいじくらずにシンプルめの料理にしようと思っていたのだが、他の食材を揃えたり下ごしらえをしたりすると、結構手間がかかった。でも、そんなに複雑な料理はしていない、はず。
さて前置きはこれくらいにして、まずはオードブル。
白アスパラガスは茹で方があるらしく、皮を剥いて下端を2、3センチ落としたら、それも沸騰した湯に投入して味のもとにするんだとか。湯には砂糖、塩、バターを入れる他諸々、基本にならって実践。オランデーズソースも、初めて作ったが、うまくできた。生の白アスパラガスを茹でたものは、缶詰とはまったく違う風味で、おいしかった!
次はアーティチョーク。ガクを外して、中心と一緒に茹でた。バーニャカウダはイタリア料理だけど、合えばまあいいよね。(笑)素朴なアーティチョークは個人的には懐かしの味。
フェンネルの株は大きかったので、2つの料理に使ってそれぞれ違う料理法で食べることにした。1つはこのスープ。フェンネル、じゃがいも、トマトをブイヨンでスープに。それぞれの食材を入れるタイミングとか、トマトの中身が流れ出ない切り方をして入れてあるとか、そうしたところは気を使ったつもり。
タイトルが長い。(笑)これはオリジナルレシピ。フェンネルはオリーブオイルをかけてオーブンでグリル。じっくり脂を出してカリカリに焼きあげたベーコンは、はちみつでキャラメリゼしておく。オレンジは内皮も取り除いてカット。それらをベビーリーフの上に乗せ、塩とバージンオリーブオイル、数種の胡椒をふりかけた。フェンネルの香りと甘さが味わえた。
モリーユ茸はどうしようかと考えて、クリームはモリーユ茸と合わせるのにほぼマストだから、ならばこれ、と。細かい作り方は略。鴨肉のローストは、家で作ると、レストランで出てくる量の倍は食べられる。焼き加減にも注意して、これは大成功。あれ、鴨肉がハンガリー産。フレンチ…? まあまあ、そこら辺は。(笑)
まあ、この前と同じチーズなんだけれども。カルバドスブリーは、その名のとおりブリーチーズをカルバドスで磨いたもの。周りの茶色いのはパン粉なんだとか。じょにお曰く、「厚揚げに見える」。(笑)
36ヶ月熟成コンテは長期間熟成のチーズにつきものの、アミノ酸の結晶と、凝集した濃厚な風味。
ケイヴマンブルーはアメリカのブルーチーズ。あれ、フレンチ食材のゆうべじゃなかったっけ? まいいか。これはナッツのような風味が特徴で、ブルーチーズならではの刺激も穏やかながらあって、なかなか味わい深い。
フレンチコースを作ったなら、俺なら当然シャンパーニュだと思ったでしょう? ブー、外れ。(笑)今回はGevery Chambertin Premier Cru La Perrière Frédéric Magnien 2001。エレガントな丸みを期待して開けたのだが、開けた直後は、2001年のものにしてはえらく元気がいいなという感じだった。が、時間を経るにつれて、充実感や華やかさを保ちつつも丸みをもった味わいに。調べると、フィルトレーションしていないので、ヴィンテージものはデキャンタージュするのがお勧めとか。たしかに、けっこう澱があった。シャンパーニュ以外だと、じょにおと俺では1回1本飲めなかったりするのだが、これは珍しく1本開けた。
デザートも作っておいた。これは夕方に作っておいたパンプディング。「たくさん作ったから実家に持ってったら?」とじょにおに聞くと、「んーん。うちで食べる!」と拒否。(笑)タヒチ産バニラの風味は、バニラペーストでつけたもの。エッセンスよりも豊かで奥深い香りが、こうした菓子向け。かなり日持ちするものなので、そこもお勧め。
さあ、今日はジムに行ってカロリーの帳尻合わせだ。