チョコレートとラタフィア


年明けから仕事が忙しかったり、かと思うと関係者のアクション待ちの時間があったりと波があって、精神的に休養の必要を感じたので、一昨日の水曜日は半休を取った。ちょうどじょにおの休みの日で、午後に新宿で待ち合わせて少し買い物。そして伊勢丹の人気イベント『サロン・デュ・ショコラ』の開催初日だったので、覗いてきた。火曜日の夜に一日早いプレオープンがあり、その入場案内も来ていたが、わざわざ夜出かけるのも大変なので、それには行かず、一般に合わせて。

しかし大変な混雑。しかもほとんどが女性。その熱意におののきつつ、会場を見て回るが、女性客のパワーに気圧されて、あまり楽しむ感じではなかった。そんな中で、ぱっと見よさげだったところで1つ買ってきた。店頭に人がいてパッケージにサインを入れていたので、せっかくなので(よく分からないままに)パッケージにサインを入れてもらい、家に持ち帰ってラテを入れ、早速食べてみた。

それがこれ。

Hugo & VictorのRenaissance d'Orと名付けられた限定パッケージ。
Hugo & VictorのRenaissance d’Orと名付けられた限定パッケージ。

あとで調べてみると、サインを入れてくれたのは同パティスリープロデューサーのシルヴァン・ブラン氏。Hugo & Victorは今パリで大人気なんだそうだ。ビクトル・ユーゴーみたいな名前だなと思ったら、そこからヒントを得て名付けられているのだそう。

普通最近のボンボンというと、角の丸い正方形で、天地の平らな形が一般的。しかし、ここのは半円形。

光沢があって、宝飾品のよう。
光沢があって、宝飾品のよう。

エレガントな外観に「ほー」っと思っていると、じょにおの感想は

これ、たこ焼き器みたいなので作るのかなあ

と。粉モンと一緒にしない!(笑)さて、食べようと手に取る。裏にはHVのロゴが。そのあたりは高級パティスリーらしい演出。

裏面の様子。
裏面の様子。

6種×2つずつを1つずつ試す。どれも秀逸。フルーティーなガナッシュはふわりと香り、風味付けが凝っている。定番のプラリネやナッツの物はわあっと口いっぱいに広がる香ばしい風味が余韻を持つ。なるほど、人気のほどが理解できる味だった。

(チョコレートの記述が多くなってきたので、ブログカテゴリーにチョコレートを追加した。)

◇ ◇ ◇

夜は夜で、もう1品目、美味を試す。こちらは試すといっても、以前にレストランで食後に飲んで気に入ったものだから、味は既に知っている。

Henri GeraudのRatafia de Champagne。
Henri GeraudのRatafia de Champagne。

これは、いわばシャンパーニュの副産物。シャンパーニュを醸すためにキュヴェを取った後の2番絞りを蒸溜して作ったマールをぶどう果汁に添加してオーク樽で熟成させたもの。Henri Geraudはシャンパーニュの名門メゾン、Henri Geraudの大変美味なシャンパーニュは気に入りの一つ。これを家であらためて飲むことにした。

まず、これは瓶の見た目が麗しい。ファッショナブルといってもいいだろう。化粧品のようなボトル。グラスに注ぐと、琥珀色のとろりとした液体がまた美しい。

グラスに注いだラタフィア。
グラスに注いだラタフィア。

ちなみにアルコール度数は17度、法律分類的には甘味果実酒、一般には酒精強化ワインと言われる。シェリーやポートワインのような感じと思ってもらえばいい。Henri Geraudではソレラ方式といって、古酒に毎年新しいのを注ぎ足していってこれを造るのだそうだ。いわば、鰻のタレ方式。そう思うと、パッケージのラベルに大きく”SORERA”と書いてあるのが何だかユーモラスに思える。(笑)

味わいはというと、意外に酸味があって、そのあたりはぶどう果汁の風味を残している。ちなみにこれにはグラン・クリュのアイ村のピノ・ノワールが使われているんだそうだ。そして、ブランデーのような風味だが、ブランデーよりはやさしく、しかしワインより確実にアルコールを感じる。結構濃厚で、チビリチビリと舐めながら、ゆっくり飲むのがいい。一瞬「これを炭酸水で割ればシャンパーニュのような味がするか?」と思った。(笑)もちろんそんな飲み方はしていない。

以上、平日の贅沢。しかしまだまだ世の中にはおいしい物があるものだ。