じょにおも俺もクリスマスについては思い入れが特になく、例年地味に過ごす。今年も同じ予定だったところ、クリスマスとは関係なく、沖縄からの友人がたまたま仕事関係で東京に来るというので、うちにお招きした。犬達をかわいがってくれる人で、犬達を見にきてもらったのだ。共通の友人カップルにもお声がけし、5人での食事となった。
そうなると時期的にクリスマスっぽい感じにした方がよいかと思い、メニューを組み立てた。
オードブルは市販品のペーストで手抜き。オマールのペーストにはディルを、グースレバーのペーストにはポワブルロゼを、それぞれあしらった。乾杯はDrappier Carte d’Or Brutで。
サラダはボリュームと少しクリスマスカラーを意識したもの。鴨肉スモークは市販品でこれまた手抜き。他にはロメインレタス、パプリカ、ブラウンマッシュルーム、ブロッコリー、クランベリー、くるみ。ドレッシングはこちらのマスタードベースのドレッシングで。
前菜とサラダに市販品の材料を使った分、パンはうちで焼いた。バターは発酵バターに生クリームとローズマリーを練り込んだもの。
スープは体が温まるように根菜を使おうと決めていて、蓮根にした。
ここでシャンパーニュをチェンジ。
これはお試しで買ってみたもの。Philippe Gamet Rose de Saignée Brut(フィリップ・ガメ ロゼ・ド・セニエ ブリュット)は、その名のとおりセニエ(果皮を浸潤させて色をつける製法)で作られたロゼシャンパーニュ。セニエだと普通オレンジがかったサーモンピンクに淡く色づけられた物が多いが、これは非常に色が濃い。味にはタンニンを感じるほどで、結果、メインの肉料理でもシャンパーニュで通すつもりで選んで正解。ちなみにピノ・ムニエ100%の個性派。ドサージュは8g/l、熟成期間は最低35ヶ月。
そしてメインは3日前から浸け、煮込みに4時間ほどかけたこれ。
こういう時間をかけた煮込みの肉料理はクリスマスらしいかなと勝手に思っているのだが、それはさておき、好評いただいてほっとした。
チーズケーキにはラズベリーを入れた。そのまま入れるとラズベリーの窪みが空洞になるので、チーズクリームにラズベリーを潜らせてから入れるのがポイント。真ん中に入るように、半分ほど流し込んで固めてからラズベリー、残りのチーズクリーム、という順で作る。
犬達は基本いい子にしていたが、自分達をかまってくれるお客さんだと見越して時々眺めに来ていた。
普段俺とじょにおが食事をしている時にはテーブル上を覗くことはないのだが…。
来ていただいて、心温まるひとときを過ごさせてもらえてよかった。