仕事で、したくはないが指導をしなければいけない場面があった。外注先の広告代理店で、何かとミスをし、自社で確認すべきことをこちらに振ってき、自分達の仕事のリソース配分の問題で納品が期日に間に合わないと言ってきする会社があって、仕方なく、ディレクターだの部長だの呼びつけて、雁首揃えて4人並んだところで、叱って諭してしっかりやれよと。
なのだが。どうも自分で思うに、迫力に欠けるのである。会社で違うセクションにウィンドサーフィンをやってて年中黒くて体格のいいオッサンがいるのだが、そのウィンドオッサンは何もきつい口調を使わなくとも普通に物事を伝えるだけで相手に有無を言わせぬだけの重みがあるというか、押しの強さがあるというか、ああいうのは仕事のうえでは得だなあと思う。ちなみにウィンドオッサンは嫌な人ではない。快活で、話は分かりやすくて、仕事もきっちり。
どうも俺は実年齢よりもだいぶ若く見えているのが、迫力が今ひとつの一因ではなかろうか。で、家でじょにおに「迫力がほしい」と言ったところ、じょにおは
いったいどんな方向に行きたいんですか?
と言う。「だって、怖くないじゃん、俺」と言うと、「え。ああ、えー…」と言う。仕事以外にも、今日は旅行スケジュールの変更が旅行代理店からあって、ここは対応がたびたびブレる。内容をフィックスさせる前にもいろいろ言ったのだが、もうすっかり旅行のことはフィックスしたと思っていたのに。そのことにしろ、仕事にしろ、相手がちょっと考えて神経を使えば生じさせないですむ煩雑事に一つ一つ対応しなければならない状態は、俺は好まない。それらを未然に抑える方法として、「この人のことはちゃんとしないとな」という認識を持たせるために、威厳がほしいのだ。
この威厳というか迫力というか、そういうのは多分、本来備わっているかどうかで決まってしまって、後で意識して足したり引いたりできるものではないと、半ば分かってはいる。身近な例でいうと、中学の同級生のう~たんや、じょにおにはそれが備わっていて、彼らはもちろん決して話をする相手を威迫する訳ではないのだが、相手を思った方向に持って行く重みのある言葉の発し方を知っているというか。相手にガタガタ・四の五の言わせずに一度でビシッと決める空気感があって、彼らのあれは、非常に羨ましく思う。
今日は午前中に広告代理店に叱りの電話を入れ、午後は旅行代理店のコンセルジュ(という名のただの伝書鳩)に電話で怒り。ナメられていると思うと語調も荒くなりがちだが、そこは抑えて語調は威迫的でなく、しかし要点と不快感はがっちり理詰めで伝えた。が……
迫力がほしいのだ!!![]()
