ドラバイト・グレーのM440i xDriveグランクーペ。オフィシャルフォトを基に画像加工して再現を試みた。

BMW M440i xDriveグランクーペ オーダーから納車までの夢想


BMW M440i xDriveグランクーペ(以下『M440i』)をオーダーしてから、あらためて納車が楽しみでしょうがなく、日々動画やサイト情報を漁って見ている。

今乗っているジャガーXEもラグジュアリーなのだが、M440iは4シリーズグランクーペICEモデルのトップレンジで、XE購入から6年を経、ADASとコネクティビティの技術進歩ともあいまって、XEより相当いいのではと思っている。

昔、ジャガーの海外雑誌広告キャッチコピーに”Don’t dream it. Drive it.”というのがあった。それを見た時、いつかジャガーに乗れたらと夢想していたものだ。

"Don't Dream it. Drive it."のキャッチコピーを冠したジャガーSタイプの広告。
“Don’t Dream it. Drive it.”のキャッチコピーを冠したジャガーSタイプの広告。

ジャガーを実際に手に入れることができ(買うと決まった時には眠れないほど興奮したものだ)、気分よく乗っている。”Don’t dream it. Drive it.”は現実化したのだ。

M440iは夢の車と形容する人もいるようだ。もちろん、世の中にはもっとラグジュアリーな世界もあって、ベントレーやアストンマーティンを乗る人からすれば、M440iなど半額以下のお手頃車なのだが、一般的な車乗りからすればM440iは理想の車、夢と言ってもいい。俺にしてみれば、今回のM440iは”Don’t dream it. Drive it.”の再来かつアップデートバージョンなのだ。これと比較して迷ったアウディS5は「上がりの車」と思っていたが、S5と比肩する車を想像していたよりも早く手に入れられるに至ったことについては幸運であり、車好きとしては有頂天にならずにいられない。

この日記では、M440iを買うにあたって、4シリーズグランクーペという車種を自分がどう捉えているか、そしてM440iというグレードの意義、そしてオーダーしたオプション仕様のうちの特にシートと外装色について、つらつら記しておく。

4シリーズグランクーペの自分の中での捉え方

街なかで時々見かける4シリーズは、東京ではゴマンといる3シリーズに比べて、存在感・特別感があるなとは思っていた。あの巨大キドニーグリルも次第に見慣れてき、スポーティーな4ドアクーペという4シリーズグランクーペの存在は、今XEというスポーツサルーンに乗っている身としては、BMWの中では選択肢としてありだった。

4シリーズグランクーペ(LCI マイナーチェンジ版)のグリル。
4シリーズグランクーペ(LCI マイナーチェンジ版)のグリル。
M440i xDriveグランクーペはハイグロスブラックグリルとなる。
M440i xDriveグランクーペはハイグロスブラックグリルとなる。

しかし、ありかなしかといえばありという程度で、今回の車選びで購入候補になり実際に購入に至るとは、以前は思ってもいなかった。まず、ドイツ御三家のヒエラルキー的ラインナップに抵抗があるからだ。が、BMWも昔の基幹だった3、5、7だけでなくシリーズ展開が多くなってきて、3シリーズも今やコンパクトではなくミドルクラスと位置づけられ、4シリーズグランクーペは3のスペシャル版という位置づけ。以前乗っていたDS4が、シトロエンC4の派生であったが個性でスペシャルティ感を出していたことを思い出す。4シリーズグランクーペの立ち位置は、少しピラミッド配列から抜け出た感覚で、後述のM440iグレードのポジショニングとともに、ヒエラルキーに関する抵抗感を弱めてくれる。

M440iの意義

そんな4シリーズグランクーペの中のM440iは、グランクーペにMモデルはないので、ICEモデル最上位の位置付け。ヒエラルキーに抵抗を感じるとは前述したものの、やはりプレミアム感がある。M5には及ばないものの、その他現行5シリーズをも凌駕する出力の車でもあるし。

搭載の3l直6エンジンはBMWを象徴するエンジン。387PS・500Nmの最大出力・トルクは、充分以上の満足を与え、M440iを傑出した存在にしている。個人的には正直言ってこの直6であろうと、S5のV6であろうと、高出力であればエンジン構成にそうこだわりはなかった。が、BMWの直6、所謂シルキーシックスはこれを憧れと位置付ける人も多く、評判もとてもいいエンジンでもあることだし、せっかくこれを選択したのだから、乗り味を楽しもうと思っている。

M440iに搭載の直列6気筒 M ツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジン。
M440iに搭載の直列6気筒 M ツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジン。

高出力といえば、なぜM3やM4を選ばなかったかというと、俺は元々スポーティー志向よりも快適志向であるからだ。アウディRS5があろうともS5を選んだであろうように、もしM4グランクーペがあったとしても、M440iを選んだだろう。快適と速さを両立させたく、前者に大きな比重がある俺にとって、M440iはBMWの中で最適解なのだ。そしてメルセデスにはAMG CLA35/45やC43等はあるが、【快適で】速いというM440iやS5の直接のライバルに当たる車がない。なので、メルセデスはターゲット外という訳だ。

xDrive(4輪駆動)についてだが、大出力をコントロールするのに適したシステムであればいいと思う程度で、さほどこれには特別性を感じていない。昔はアウディでクワトロというと特別な感じがしたものだが、今やxDriveにしろ、クワトロにしろ、メルセデスの4MATICにしろ、雪国では多少違うかもしれないが、東京のドライバーからしたら大した違いはない。なお、M440iのxDriveはFR志向で、普段はリアに駆動の荷重が置かれるそうだ。

さて、快適と速さ、そしてもちろんそのモデルを選ぶ大前提としての美しさを併せ検討した結果、M440iを選択したのだが、快適については、選ぶオプションで変わってき、美にしさついては色で印象が大きく違う。次ページでは快適と美について、オーダー仕様の細目を語る。

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