買い替え車決定 BMW M440i xDriveグランクーペ

買い替え車決定 BMW M440i xDriveグランクーペ


BMW M440i xDriveグランクーペに決定

実は仕様ををウェブ上で検討した時点で、S5よりもこちらに8割方心は傾いていた。S5については、当初の予想では「確かにいい車だな、でも全般にM440i xDriveグランクーペ(以下『M440i』)に比べて高いし、諸々他にも考えるところもあるし」と、決断はスムーズに運ぶはずだった。ところが、アウディを訪れた時に記したように、まずよくできた車であることと、値段について大胆な提案がなされてきたことで、決定は大いに揺らいだ。

M440i…S5…M440i…S5…M440i…S5…、と花びらを一枚ずつちぎるか、それとも見積書の紙を空中に投げて、表裏になったら表になった方にするか、などとも考えたり。

で、悩みに悩んだ挙句、決めた。今回はM440iにすると。「俺がBMWか」と自身で驚きつつ。というのは、BMW乗りもちょくちょく友人にいるなか失礼だが、BMWのモデルではキドニーグリルのデザイン処理や、無理にパキパキと作られたキャラクターラインによるロボティックなデザインが洗練されておらず未消化で美しくないと感じられることが少なくなかった。よって、BMWはドイツ御三家の中でも俺にとっては最後の選択肢だと思っていたからだ。そもそも、DS4(当時はシトロエンDS4)→ジャガーXEと、ドイツ御三家を意識的に外してきた身としても。

しかし、4シリーズグランクーペは流麗と言っていい基本デザインで、無理なプレスラインがない。

M440i xDriveグランクーペ。全体的なラインは流麗と言っていいと思う。
M440i xDriveグランクーペ。全体的なラインは流麗と言っていいと思う。

発表当初、縦型キドニーグリルの大きさは物議を醸したし、その違和感は今でも覚えているが、4ドアのグランクーペはグリルとボディとのボリュームバランスがいいし、(M440iに限るが)マイナーチェンジでグリルがブラックアウトされることによって、デザインがより馴染んだように思う。

M440i xDriveグランクーペのハイグロスブラックのグリル。
M440i xDriveグランクーペのハイグロスブラックのグリル。

決定要因

まず、両方が各シリーズのトップグレードとして作り込まれていて、性能・乗り心地・操作の感触等に文句はない(BMWで言うと直6搭載のM440iはBMWの矜持とも言える存在だし、i4はEVで別物。アウディでは現時点ではまだRS5は出ていない)。どちらを選んでも速く、パワフル、ラグジュアリーで上質。ステータス性を含めた物としての満足感もある。ここまで来ると、選択はどちらがより自分の感覚にフィットするか、という趣味の領域でしかない。

そうなると、自分の趣味趣向とはどういった物なのかを再確認することが第一に必要。それと照らし合わせて、どちらがより満足が行くかを視点の軸に、対象を見る。

そして次に、僅かながらのネガティブな要素がどちらがより少ないかとか、将来的ライフスパンを考えた見通しでどちらが旧態化しないで乗れる期間がより長いかといったことが影響してくる。

BMWディーラー来訪時のブログにも書いたが、A5はPHEVであるe-ハイブリッドが欧州で発表になった。そのハイパワーバージョンは367HPと、S5同等で、立ち位置が微妙になるS5は、早ければ来年あたり出力アップしてハイブリッドと差別化を図られる可能性がある。となると、S5は買ってすぐ旧モデルとなる訳で、今は待つべきという要因になる。

A5アバント e-ハイブリッド。外観的にはA5他のモデルと変わらない。
A5アバント e-ハイブリッド。外観的にはA5他のモデルと変わらない。

対してM440iは昨秋マイナーチェンジ(BMWではLCI=Life Cycle Impulseと呼ばれるらしい)、発売は今年の3月でまだ4ヶ月しか経っていない。他グレードとの差別化ははっきりしており、名作エンジンのアドバンテージもあって、電動モデルi4との棲み分けも明確。

それから、S5が僅かに劣る要素といえば、ADASとコネクティビティ。表で見るとこんな感じだ。

項目M440i xDriveグランクーペS5
パーキングアシストステアリング操作、ギアチェンジ、ペダル操作全て自動ステアリング操作のみ、ギアチェンジとペダル操作はマニュアル
レーンキープアシスト車線逸脱防止、センターキープ両方あり車線逸脱防止機能のみ、センターキープなし
渋滞支援機能とハンズオフあり渋滞支援機能あり、ハンズオフなし
デジタルキー5つまで発行可能オーナーのみ
ボイスコントロール呼びかけ名を任意のものに変えられるヘイ、アウディ

将来的に今回決める車を乗り換える頃には、おそらくアウディはデザイン的に馴染みやすいものであるはず。対してBMWは、デザインの方向性の大綱が現在不透明で、時期3シリーズやM5のマイナーチェンジはコンセプトカーのノイエクラッセのような顔を採用してくるらしく、あれはリアスタイルも含めて好みではない。

ノイエクラッセ。
ノイエクラッセ。

となると、例えばM440iの次にその時のアウディS5に乗る可能性は大いにあるが、次期BMWを選択する可能性は、それに比較すると高くない。すると、逆に言えば今スタイル的に自分の感覚にフィットするBMWに乗っておく方がよいということだ。

そうした事々を総合勘案して、今回はM440iに決め、ディーラーに電話をかけ、契約の日時を決めた。

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