BMW M440i xDrive グランクーペ簡易レビュー+デザイン詳細(写真多数)


まだ街乗りでほんの少ししか使っていないが、レビューというか所感、そしてディテールの写真を記録しておく。車のインテリア、とりわけLCI後の4シリーズグランクーペに興味がある人には面白いかも知れない。

ドライビングフィール

乗った第一印象

の前に、乗り込み方法について。乗り込む際は物理キーを携帯する他、スマホに登録したデジタルキーでも可。今のところデジタルキーオンリーで乗って出先で何かトラブルが起こると怖いので、物理キーを持ち歩いている。設定で、キーを持ったまま車に近づくとアンロック、遠ざかるとロックされるようにしている。

始動音は大きめ。始動直後は多少ボウボウ言っているが、それは数十秒で低音量に落ち着く。この程度の音であれば、近所に気兼ねすることもないだろう。

エグゾーストパイプは左右4本出しではなく、幅広の左右振り分け。
エグゾーストパイプは左右4本出しではなく、幅広の左右振り分け。

走り始めの走行モード(走行モードについては後述)は、コンフォートがデフォルトになっている。コンフォートモードで走り出して感じたのは、スポーツモデルとしてではなく、一般的なレベルで静粛性が高いという点。エンジン音は隔絶された所で控えめに鳴っている感じ。音質は直6らしく粒の揃った心地よいものなので、前車ジャガーXEはディーゼルだったので、M440iには余計に静粛性を感じる。

コンフォートでの停止状態から軽めにアクセルを踏んだ際の感触は、「速いがマナーはジェントル」というもの。グッと前に押し出される感じや身の軽さは、XEの方がより感じられた。M440iはXEに比して+170kg、そして後輪駆動優勢とはいえ、四駆。となると、通常街中での挙動はややずっしり目。それがより高級な走り味に繋がっているのかとも思う。但し、いざという時にアクセルを大きく踏み込めば、姿勢もあまり変わらないまま瞬時に蹴り出されるように加速する。その時は重量など微塵も感じさせない俊敏さ。

ブレーキタッチは素直で秀逸。「カックンブレーキになりがち」というM340iの動画を見たことがあるが、欧州のプレミアムカーに慣れていれば何の違和感もない。

履いているブリジストントランザはランフラットだが、硬い突き上げ感はなく、ザラメ路面では多少のノイズは聞こえるが、普通の路面では至って快適。20インチだとまた違うのだろうが、快適志向で標準の19インチのままにしてよかったと思う。

MロゴのBMW エアバルブキャップは購入したスターターズパッケージなるものに含まれていた。ホイールのMロゴは標準で付く。
MロゴのBMW エアバルブキャップは購入したスターターズパッケージなるものに含まれていた。ホイールのMロゴは標準で付く。

乗り心地の良さに関しては、アダプティブMサスペンションももちろん奏功しているに違いない。アダプティブについては、コンフォートかスポーツかの2つがあるが、コンフォートでは非常に快適。スポーツでもそうゴツゴツはしない。しかしこのアダプティブ機能がどの程度優れているのかは、非搭載車と乗り比べないと分からないだろう。

走行モードの切り替え

切り替えられる走行モードは大別してコンフォート、スポーツ、エコプロの3種類。走り始めはデフォルトでコンフォートになっている。スポーツはスポーツ、スポーツプラス、そしてサスペンション・ステアリング感度その他を個別に設定できるスポーツインディビジュアルの3つに設定でき、エコプロはエコプロとインディビジュアルとの2つを選ぶことができる。ドライブモード切替はセンターコンソールの物理スイッチで素早く行える。

スポーツモードの切り替え画面。
スポーツモードの切り替え画面。

コンフォートモードの乗り心地は先述のとおり。他に記すべき点としては、ステアリングの操舵感が、スポーツモードより僅かに緩い。ジャガーXEの方がリニアだった。

スポーツモードで走る場合はステアリングの遊びは少なくなり、脚は引き締まるが、予想したよりも快適性が高い。特にサスペンションはゴツゴツしすぎな様子もなく、充分街なかで使える。エンジン音は大きくなる。設定で「BMWアイコニック・サウンド・スポーツ」というのがあって、エンジン音とエグゾーストノイズの疑似音をスピーカーから発生させる機能があるが、おそらく使うことはないだろう。俺はそもそも疑似音が好きではないので。

アイコニックサウンドをオンにした場合。スポーツモードにすると明確に疑似エンジン音が聞こえてくる。
アイコニックサウンドをオンにした場合。スポーツモードにすると明確に疑似エンジン音が聞こえてくる。

疑似音はリアルといえばリアルだが、音楽の設定でサラウンドを強めにすると、スピーカーからの音なので、エンジンが本当は前にあるのに音が周りから聞こえるようで、奇異な印象を受ける。やはりここはオフで、と思ったが、オフ画面の説明が…。

アイコニックサウンドをオフにする画面。
アイコニックサウンドをオフにする画面。

「弱めの」疑似エンジン音と書いてあるということは、完全に疑似音がオフではないということか。こちらはそうは書いてあるが、建前上は「オフ」なので、こちらに設定しておけば音は小さくなり、不自然さは感じられない。

アクセルの開度に応じたレスポンスは当然スポーツモードの方が敏感。

スポーツプラスに関してはまだ試していない。少なくとも東京の市街地では過剰なのではないか。

エコプロはやはりアクセル開度に対しての反応が緩慢になると感じられる。エコプロのインディビジュアルは燃費に影響する電気系(シートヒーター、エアコン)のオンオフを切り替えられる他、走行系ではスポーツが駆動系やサスペンション設定まで変えられるのに対し、エコプロではステアリングのみスポーツかコンフォートかの設定をすることができる。エコプロはほとんど使わないと思う。

気になるというか慣れが必要と感じられたのが、どのモードでも変わらないアクセルの踏力。軽いのだ。俊敏な加速が必要な時に踏み込むと、思ったよりもアクセルが開き、加速が唐突になり気味に。XEのアクセルはM440iより重めで、踏み込む量の微妙なコントロールがしやすかった。

シフトとアイドリングストップ

トランスミッションは8速トルコンAT。初速でのもたつき等はなくスムーズ、キックダウンやシフトアップ時のエンゲージメントも素早い。パドルでのマニュアルシフトチェンジももちろん素早いが、基本は操作する必要もなく、お任せでOK、エンジンの追随性がいいので、サッと加速したい時にも日常使いではマニュアルシフトダウンの必要もなくアクセル操作のみで充分。

アイドリングストップのマナーは秀逸。MHEVではないので完全に車両が停止しないとアイドリングストップははたらかない。エンジン再始動は素早く、ショックもほとんどない。アイドリングストップをオフにしなくても、ストレスなく走れる。信号で停止して再び動いた時に、前の車がすぐまた停まるというのはよくある状況だが、そうした状況下ではプログラムされていてアイドリングストップには入らず、再度の進行時にはそのまま走れる。ちなみにアイドリングストップはコンフォートとエコプロで有効。スポーツモードではオフで、常にエンジンがかかっている状態になる。

市街地を走っての平均実燃費は8km/lほど。3リットルの純エンジン車であることを考えればまずまず妥当かと思うが、満タン給油して航続可能距離が450km余だと、前はディーゼルで600kmは超えていただけに、最初はギョッとした。

満タンで納車され、10日後に自分で初回給油した時の表示。
満タンで納車され、10日後に自分で初回給油した時の表示。

タンク容量は58リットル。気筒休止機構があればもう少し伸びるのだろうが、今はドイツ本国その他のMHEV仕様のように、電気でそこを補うのが主流だろう。

デザイン詳細は次ページで。

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