DENの配置
DENの2つの椅子は、当初Bolzanoをリビング側に置き、LC2を奥に置いていた。

が、BolzanoはLC2よりもボリューミーでしかも膨張色なので、リビングの大型ソファーと隣り合うと、家具がやや混み合った印象を与える。そこで位置を交換し、リビング側にブラックでソリッドな印象のLC2を置くことで一旦視覚情報を整理して、奥にBolzanoを置くようにした。

買い足した家具のディテールその1 DEN
せっかく吟味して選んだ家具なので、それぞれのディテールを記しておこうと思う。
Bolzanoラウンジチェア
コロンと丸い形が空間にやわらかさを与えてくれているのは最大のポイント。

座面はやや広め・高め。LC2がいかにもドイツらしくかっちりポジションを決めて座るような寸法になっているのに比べ、座面は横幅も奥行きもゆったり。となるとレイジーな座り方をしたくなるが、丸いシェイプがくだけた姿勢を受け止めてくれる。座り心地は良いが、必要以上に沈み込みはしない。
Bolzanoには回転ベースがついていて、座ったり立ったりは楽。但し、重いので、移動は基本2人で行う必要がある。

選んだダスティーローズRavelloという張り地はベロア。表情が面白く、上品な光沢があって手触りがなめらか。シェニール織というものなんだとか。

染め方に濃淡がつけてあり、一部はビンテージの生地が擦れて地の糸が見えてきたような表情がつけられてある。が、実際には擦れていないので、手触りは均一で、ベロアらしい毛足の感触がする。リラックスして座りたい時にまず感触が良いと、気分がほぐれる。
Arenaラグ
不整形な楕円形をしていて、パーツが手縫いでタフティングされている。

特にステッチのように見える箇所は、手仕事のタッチがあって、とかくピッチリ作られている工業製品に囲まれた都会生活に、ホッとする表情を与えてくれる。しかし、フォーキーな感じではなく、都会的なセンスで仕上げられている。
ホッとする感じは、しっとりした感触からも。素材はセルロースから作られるテンセルと、シルクの混紡。毛足がやや長めで、光沢や素材感とあいまって、贅沢さがある。

色味でこうしたブラウンを入れるのは、ともすると野暮ったくなりがちで、冒険ではあったが、先述のBolzanoの外観と共にあると、人を迎え入れる雰囲気があっていい。
DENを総合的に見ると、トラバーチン模様のTivoliコーヒーテーブルも、その上に置いてある引越し祝いの品としていただいたやはりBo Conceptの花瓶(こちらは天然トラバーチン)も、素材感があって有機的な形をしていて、これら全てを組み合わせ、なおかつミニマルでソリッドなLC2を同居させるのは、難しい選択だったかもしれないが、結果、我が家ならではの空間に仕上がったと思っている。

ところで、家具を設えていくと気になってくるのが、何もない壁の素っ気なさ。インテリアの定番メソッドとしてはアートボードを飾って…という手法を取るのだろうが、ここはひとつ、違う飾り物を入れることにした。それについては、次の日記で。
リビングに今回導入した家具のディテールは次ページで。
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