Cool Uncle (2015)
(★★★★☆ 星4つ)
(Bobby Caldwell単体でのレビューはこちら)
以前にジャズへシフトしていたBobby Caldwellだが、今回は売れっ子プロデューサーでありアーティストでもある Jack SplashとのコラボレーションアルバムでR&Bに挑戦。こんなアルバムが出ていたと知った時には驚いたが、聴くと耳馴染みはいい。ゲストボーカリストにあのDeniece Williamsがフィーチャーされていたり、積極的に今風な音を取り入れていたりして、その辺りはJack Splash色が濃厚。
しかし、さすがにBobby Caldwell、後半になるに従って彼独自の色がうまく出ている。一聴してBCと分かる特徴立った声と歌いまわしもあって、コアな所はサウンドスタイルが変わろうとコラボレーションだろうと変わらないのだなと知ると一安心。結局、ジャンルをフリーに渡り歩いても発揮されるのが真の音楽性というものなのだろう。聴いて、自分の中の偏狭な垣根を取り払う必要を感じたアルバム。(2016/1/26 記)