Five Questions: A New Journey (2010)
(★★★★☆ 星4つ)
Alexander O’nealは自分のブラックミュージック愛好史の礎だ。個人的体験として、最初はCherrelleを聴いたのだが、デュエットの伸びやかな男声が気になり、下記の”Hearsay”を聴いて虜になった。86年のそれからもう四半世紀を経てきたAlex、どうなったか期待半分、不安半分で聴いてみると、Alex節健在。
そして最近はもっぱらLuther Vandrossのようにしっとり歌うことが専業になってきたのかと思っていたら、プロデューサーJam & LewisのThe Time時代を思わせるファンク・グルーヴを持った最初の曲にガツンとやられる。やっぱりAlexはこうでなくては。
さすがに80年代のシンセ爆発時代のような音は出てこないが、ファンキーでセクシーなR&Bの真髄をいまだ持ち続けてくれていて、嬉しい。そして、閉塞感あるこの時代に、やれるだけのことをやっている感がある。
Hearsay (1986)
(殿堂入り作品)
Jam & LewisのプロデュースによるTabuレコードからの名盤。パーティーの始まりから終わりまでが1つのストーリーとなって、アルバムとして描き出されている。1つ1つの楽曲の質も高く、Alexの声質とよくマッチしている。Cherrelleとのデュエットは当然の極上クオリティー。