映画レビュー クイーン (The Queen)


(★★★★★ 星5つ)

ダイアナ元皇太子妃の死に対するエリザベス2世(とブレア元首相)の対応を描く作品。エリザベス2世役のヘレン・ミレンは、最初似つかわしくないと感じたが、観るに連れて違和感はなくなった。ブレア元首相のいやらしい感じを演じたMichael Sheenと、ブレア婦人のもっといやらしい感じを演じたHelen McCroryの巧さはすごい。当時のニュース映像をインサートしながら展開していく物語は作り込まれていて、舞台も違和感がない。

この映画がもしダイアナの死の犯人探しに焦点を当てたものだったなら、異論は噴出し、違和感の強いものになっただろう。ダイアナとの不仲説が色濃かったエリザベス2世は、ダイアナの死に嫌疑のかかる人物として描かれても不思議ではないのだが、そこは「起こったことは起こったこと」として、事実として突き放したうえで、エリザベス2世の、人間として・国の元首としての心的葛藤を描き出すことに専心したのがよかった。

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