(★☆☆☆☆ 星1つ)
ファッションは薄っぺらくて下らないという偏見を助長するような映画。コメディとして、大げさで典型的すぎるキャラクターの演技を理解しようと見ていても、段々腹が立ってくる。メリル・ストリープもキャリアに傷をつけたのではないかと思われるようなひどさ。
内容はといえば、モデルになったVogueの編集長アナ・ウィンターのドキュメンタリー『ファッションが教えてくれること』を見て得られるものとは比べるべくもない。尤も、あの映画でもファッション業界のくだらなさは実証されこそすれ、悪評を覆すには至らないが。
翻ってこの映画だが、ストーリー的に言っても、昔の『ワーキング・ガール』の劣化コピーでしかない。いがみ合いとか意地悪とか、そういう下世話が大好きな人の暇つぶしには貢献するだろうが、全てにおいてくだらなさにイライラする映画。