(★★★★★ 星5つ)
レビューをここに詳細に書いても、もともとこのサイトにたどり着く人は少なく、また、会員制ホテル内のレストランゆえ一般予約ができないので、読む人には参考にならないかもしれないが、体験記録として記しておく。完全会員制ホテル サンクチュアリコート日光ジャパニーズモダンリゾート内のレストランで、レストラン名はなく、シンプルに「鉄板焼」と称されている。今回、1泊旅行の夜にこちらで食事をした。
ホテルへの来館にもドレスコードがあり、レストランも然り。スマートカジュアルなのでさほど堅苦しくはないが、来ていた人はドレッシーに装う人もいて、雰囲気はよかった。レストランの予約は宿泊予約時にコンシェルジュに依頼しておく。ここを訪れるタイミングでちょうどパートナーの誕生日ということもあって、せっかく行くのだしと豪華な開業記念コースを選択。
店内の様子。こちらは公式サイトから。
店はプライバシーに配慮されており、実際は上記のカウンターはグループ人数ごとに仕切りで区切られ、他の人の気配はするが、様子はあからさまにはならない。また、他の客との間隔も置かれていた。
我々の席は、特にリクエストした訳ではなかったのだが、料理長が担当してくださった。後述するが、食材への造詣が深く、もちろん調理技術は一級。繰り出される料理はもちろん我々の食事のペースを慮っていることはもちろん、食欲、食への興味に応じて、メニュー外のサプライズをたくさん提供していただけて、絢爛であった。鉄板焼というと、通り一遍というイメージも持たれがちだが、ここでの食事は目新しさがあり、発見のあるものだった。眼の前での調理のエンターテインメント性もあって、大変満足度の高い食事は、このホテルに来てここを選んでよかったなと思わせる。詳しくは下記の料理写真を参照。
(2026/6/8 記)
鉄板焼で供される食材の数々。鮑、ブルーオマール海老、ふかひれ、シャトーブリアン等々。
うなぎは串打ちの状態でまだ生。これから奥の炭火で焼かれる。
バランスの取れた味わいなのでPerrier-Jouët Belle Epoque 2016を選択。
アミューズは生雲丹とオシェトラキャビア。下には日光湯葉が忍ばせてある。
貝2種の1、鮑 瞬間しゃぶしゃぶ。出汁にさっとくぐらせ、わかめが添えられる。右上は肝煮と塩昆布。皿は日光山脈をイメージしたオリジナル。
貝2種の2、つぶ貝のソテー。緑はエスカルゴでよく用いられるブルゴーニュソース。
メニュー外 肉味噌とにんにく。酒のつまみに、と出してくださった。肉味噌にはシャトーブリアンをトリミングした時に出る端材を用いているのだとか。
こうしている間にも鰻は炭火で焼かれていく。
メニュー外 特別栽培のトマト。濃厚で、歯ごたえがあり、単なるフルーツトマトではなく、野菜としてのしっかりした味わいがある。
ブルーオマール海老のシャンパン蒸し。蒸しに使われるシャンパーニュはJoseph Perrier Roseだった。
うなぎを炭火焼きで香ばしく まずは白焼き。
オーダー外 お店からのご厚意の日光誉。実はシャンパーニュを選択する時、最初はBelle EpoqueでなくLaurent-Perrier Grand Siècleをオーダーしたのだが、あいにく切れており、その詫びとして差し入れられた。
うなぎを炭火焼きで香ばしく 続いては蒲焼き。ここでちょうどかまどご飯が炊きあがったとのことで、ミニうな丼として仕立ててもらった。こちらもお店のご厚意。
肉厚なふかひれを鉄板焼きに 毛蟹とオイスターのソース。ふかひれは気仙沼産。おおぶりの立派なふかひれを丸ごと焼きで食べるという新鮮な体験。
そしてここでまたしても料理長からのメニュー外の提案があり、仕立てていただいている。
メニュー外 特別栽培きたあかりの大人のポテトサラダ。デザートかと思うほどの天然の甘味を持つきたあかりを焼いた後マッシュし、サマートリュフをこれでもかとふんだんに。贅沢極まりない味で、脳がジンジンする。
シャトーブリアン。これはもう素材勝負。文句なし。タレで肉の味を消すのがもったいなく、基本的にわさびと白で食べた。ピンクの塩はワイン塩。
ガーリックライス 日光東照宮献上醤油『諸代相伝』の香りをまとわせて。
これが使用された日光東照宮献上醤油『諸代相伝』。
冷たいきつね蕎麦 茶巾仕立て。実はガーリックライスにするかこれかの選択メニューだったが、両方出してくださった。どれだけご厚誼なのだか…。
シェフのスペシャリテ 『賞味期限1分』ふわっふわのパンケーキ。スフレのような味わい。食後のコーヒーも添えられる。