飲食店レビュー 吉祥寺離れ 田舎(創作和風料理 武蔵野市中町)


閉店

吉祥寺離れ 田舎(でんじゃ)は、吉祥寺と三鷹の中間にある古民家を改造した創作和風料理の店。また豆腐料理が売りのよう。どこかで外食しようとパートナーと車で移動していて通りかかり、前評判を聞いていたパートナーの提案で入ってみた。

広い敷地に中庭を持つ風情のある一軒家。もはや東京23区近郊ではほとんど見られない。聞けば、戦前からの建物で築75年とか。入口から母屋をぐるりと廻って入る。中は座敷と、洋間(といっても和風のしつらえの)で、面白い造りをしている。今回は座敷へ。

料理は和風で豆腐や湯葉料理が特徴。また、いけすもあって刺し身が食べられる。お勧め4品というのに飯物を追加で頼んだが、どれもまっとう。やや甘いかなという味つけだったが、それも「田舎」というコンセプトならばいいかなという印象。車で行ったので飲まなかったが、酒飲みにも好評だろう。中庭にはBBQスペースもあって、バーカウンターもあるので、そちらも面白そう。

ただ、気になるといえば気になるのが、酒のラインナップにChampagneと書いてありながら置いてあるのはカヴァとプロセッコだったり、年代物の建物とはいえ畳表はきれいにしておいてほしいという点。それから、全席喫煙可というのも、大変に残念。広いのだから、部屋やスペースによって分煙にすればいいのにと思う。
と、文句はつけたが、接客も感じがいいし、行ってみる価値はある。(2013/9/16 記)