飲食店レビュー George青葉台店(神奈川県横浜市青葉区)


(★★☆☆☆ 星2つ)

George(ジョージ)はニューヨークスタイルの”Urban casual cafe & dining”を標榜する店。世田谷区の駒沢に本店があり、ここは2号店。ランチで訪れた。

メニューは、ニューヨークスタイルというところから想像されるように、フレンチやイタリアンに限局してはおらず、洋食全般(ただし”オシャレげ”)といった趣。ただし、”オシャレ感”を演出している割にはメニューのデザインは今ひとつのセンスで見づらい。味はまあまあ。値段設定は多少高めだが見合った味なのでそこに不満はない。ドリンクもエルダーフラワーのコーディアルがあったり、自家製のジンジャーエールがあったりして、こだわっているようだ。

しかし接客はまるでダメ。ファミリーレストランに毛の生えたようなレベルだが、気の利かなさはそれ未満。声をかけても「自分の仕事じゃありません」と言わんばかりにカトラリーを磨き続ける店員がいたかと思えば(テーブル担当が決まっている訳ではない)、ドリンクは売れと言われているのだろう、他に用事があってなかなか気がついてくれない割には飲み物が切れそうになると「いかがですか」とすぐやってくる。

会計時にはトラブルあり。パートナーがクレジットカードで支払おうとしたところ、手間取った挙句「カードが未承認と言われてしまい」と言う。そんなはずはなく、現金会計した後、店を出てからでカード会社に確認すると何とカード承認手続きの時に店員がセキュリティーコードを打ち間違えていたという。

開店したてでオペレーションが慣れていないなどという言い訳は通用しない。店内の予約席で私立の制服を来た小学生を連れた4人家族が、夫婦はスマホをずっといじり、子供はゲームをしながら肘をついて食事をしている光景を見かけたが、そんなレベルがお似合い。”オシャレ”エリアでは、何かズレている、食の本質や、食欲を満たす以外の意味で外食することの意義をどう考えているんだろうかという飲食店にたまに出くわすが、この店はそんな店の一つか。まずくはないから行ってもいいが、サービスをも含めて食に通じた人は行くとがっかりするだろう。(2016/7/29 記)