ブラン・ド・ブランというとシャルドネのイメージからか、華やかで繊細、フレッシュというイメージが先立つ。ダイナミックで奥深いブラン・ド・ブランもあって、そちらもそんなイメージそのままに華麗に仕立てられたシャンパーニュがPhilippe Gonet Signature Blanc de Blancs Brut。
Philippe Gonet Signature Blanc de Blancs Brut(フィリップ・ゴネ シニャチュール・ブラン・ド・ブラン ブリュット)は、Signatureの名を冠しているとおり、Philippe Gonetの代表的なキュヴェ。Philippe Gonetが本拠を置くル・メニル・シュール・オジェ村といえば、シャルドネの名産地。ブラン・ド・ブランが看板になるのは当然のこと。
しかしながら、このブラン・ド・ブランにはメニル・シュール・オジェのシャルドネの他、オジェとモンタギュー産も使われる。現行品はリザーブドワインが3割と、2012年産のワイン7割で、2013年に瓶内熟成開始。ドサージュは7g/l。ミネラルにフォーカスして造られたという。
色は淡め。わずかに黄緑がかったニュアンスがあって、ブラン・ド・ブランらしい色。香りと味わいともにシトラス系で、確かにミネラル感があってフレッシュ。しかし、軽さとフレッシュさだけが売りではなく、味わいが底から支えられている感じがあるので、飲み飽きない。丁寧な造られ方をしているように感じる。
ブラン・ド・ブランとは何ぞや、という人に知ってもらうのに良い1本。最初に上質な物を飲むと、その後もそれが好きになるので、こういうのを飲んでみてほしい。もちろん、各種飲み慣れていている人にも勧められる。