Gossetは好きなメゾンの一つだ。エレガントだが線は細くなく、骨格がしっかりしていて香りが豊か。どちらかというとクラシックな造りの印象だったが、近年はボトルのエチケットデザインもモダナイズされ、それと共に中身も現代向けにアップデートされた模様。ブラン・ド・ブランを飲んでみた。

Gossetはアイ村を本拠地とし、アイ村といえばピノ・ノワール。期待されるのはやはりセクシーでボリュームのある味わいのピノ・ノワールを使用しているキュヴェだが、ブラン・ド・ブランはどうか。結論としては、ゴッセらしい特徴を備えていてとても良かった。
ブラン・ド・ブランは熟成48ヶ月、ドサージュは6g/ℓとBrutの分類だが少なめ。マロラクティック発酵は行われていない。MLFなしのブラン・ド・ブランというと、酸が尖っているのではと思ったが、バランスの良い味わいでそれは杞憂。果実味ある味わい、白い花の香りに奥行きもあり、一口目からまずおいしい。

無論液体はスムーズ。チーズやナッツ類との相性も良く、気分良くするする飲めるので、危険。後半にはパンデピスのような香りも感じられ、より深い味香がするが、エレガントさは保たれていてさすが。
スタンダードよりもちょっといい、気が利いた感じの1本を探しているなら、お勧め。飲む時間を優雅にしてくれる。