シャンパーニュは規則か厳しく、醸造家の形態や名前を表示することが義務付けられている。
シャンパーニュレビュー

シャンパーニュレビュー Cartier Rosé Brut


そう、あのジュエラー/時計メーカーのカルティエである。ラグジュアリーブランドでは店での顧客接待用や、顧客へのノベルティとしてオリジナルラベルのシャンパーニュを作っているところがある。カルティエはこちら。

Cartier Rosé Brut
Cartier Rosé Brut

これはパートナーが仕事関係の人からもらってきた物。カットの特徴的な瓶を見て「ヴランケンが作っているのでは?」と思い、ラベルを確かめるとそのとおりで、VRANKEN-POMMERYの文字があった。

シャンパーニュは規則か厳しく、醸造家の形態や名前を表示することが義務付けられている。
シャンパーニュは規則か厳しく、醸造家の形態や名前を表示することが義務付けられている。

ヴランケンは日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、VRANKEN-POMMERYとあるとおり、ポメリーと同じ会社で、グループとして大きな生産量と売上のある会社。傘下にはドゥモアゼルやエドシック・モノポールもある。カルティエのこの「バッヂド」シャンパーニュは、銘柄としてはディアマン(ボトルのカットはディアマン:ダイヤモンドから想起されたデザインだとか)で出ているものと同じ。ヴランケンではその名もヴランケン、そしてドゥモアゼル、最上位にディアマンを置く。このカルティエがディアマンのRosé Brutであるとするなら、セパージュ(使用されるブドウ品種)はピノ・ノワール50%シャルドネ50%。

ミュズレもきちんとカルティエ。ボルドーカラーにドゥーブルCロゴ。
ミュズレもきちんとカルティエ。ボルドーカラーにドゥーブルCロゴ。

オレンジがかったサーモンピンクが美しく、泡はきめ細かい。色からすると、おそらくセニエでなくアッサンブラージュで醸されているいる。ドサージュは多からず少なからずの印象だが、もったりはしていないので、エクストラブリュットほどではないにしろ、ブリュットとしては少なめなはず。スムーズで華やか、フィネスがあり、カルティエで接待で出てもこれであれば顧客も満足するだろう。ロゼならではのベリーの香りもするが、あまり赤ワインの味に振られず、きちんとシャンパーニュとしての体裁を保っている。

モートリュフロートシルトやフロマジェダフィノワトリュフと合う。
モートリュフロートシルトやフロマジェダフィノワトリュフと合う。

売られているのはあまり見かけないが、次に飲むならカルティエのブティックで飲みたいものだ。(笑)