ジャガーXE 20d プレステージ 2ヶ月乗ってみての印象

車を乗り換えると、レビューが既に自動車サイトに載っている車であっても、自分にとってはすべてが新しい。記すことはたくさんあるが、感じたところをつらつらと。そして、あまり他では載っていない細かな写真を載せておく。

実車だが、写真で見るよりも凝った造形に見えるのは、車ではよくあること。写真ではクリーンでシンプルに見えるが、立体で見るとよく練られたデザインで起伏に富んでいる。そして、横から近づくと、フロントエンドのカットが鋭いことに気づく。構築的でシャープなラインと膨らみをうまく組み合わせてある。

ヘッドライトとロワーバンパーのエアインテークの処理はシャープ。
ヘッドライトとロワーバンパーのエアインテークの処理はシャープ。
リアフェンダーの張り出し。
リアフェンダーの張り出し。
リアエンド。スポイラー状になっている。そしてトランク部はまっすぐ弧を描いて降りるのではなく、途中段階があるのに気づく。
リアエンド。スポイラー状になっている。そしてトランク部はまっすぐ弧を描いて降りるのではなく、途中段階があるのに気づく。

他サイトやブログで載っていないが個人的に好きなデザイン処理は、ハイマウントストップランプが薄いこと。ルーフとリアスクリーンの間にスマートに組み込んである。

BMW 4や6のグランクーペで同様のものが見られる。
BMW 4や6のグランクーペで同様のものが見られる。

車が電波の届く所にあれば、乗る前にスマホのリモートアプリを使ってエアコンを作動させておくことができる。無論その時はエンジンが作動する(乗車後、シフト操作によって動作モードを解除)。リモートアプリは他に、車両位置の確認、クラクションやフラッシュ動作、燃料・航続可能距離、オドメーター、車両地点の気温等の表示、ロック・アラーム状況確認と施錠・解錠、車両トラブルの際にアシスタンスへの電話と状態報告レポート等ができる。

リモコンキーを持っていればドアハンドルを引くとアンロックされ、イグニッションボタンでエンジンを始動するのは、最早クラスを問わず珍しくもない。ボタンの照明が鼓動のように点滅しているのはちょっとやりすぎか。(笑)エンジンスイッチを押して起動させると回転しながらせり上がってくるシフトスイッチは、他のジャガー・ランドローバー車でも見られる特徴的なもの。フェイスリフト版では廃止になってしまったが。

室内を見渡して Pt.1 操作系

クオリティーがゆるゆるだったDS4からXEに乗り換えると、やはり違いを感じる。DS4も一応フレンチプレミアムを謳う車種ではあったが、外観こそ専用設計だったものの中身はシトロエンC4で、かつXEとは年月の差もあり、そもそも比較対象にはならないかもしれない。
もちろんXEの方がよくできている。ジャーマンスリーに比べるとスイッチやUIについて品質の詰めが甘いと評される現行型XEだが、BMW 3シリーズより良いと評する人もいるようだ。設計思想に基づくデザインテイストの違いが好みに合うかどうか、というところもあると思う。

過剰なまでの精緻さは、そこに不満や不具合が出ると、きっと我慢がならなくなるだろう。反対に、どこかゆるいものだと思っておくと、気にならないものだ。完璧主義に支配されない方がいい。少なくとも俺は。それでも、エアコンの物理スイッチはクリック感がいいし、インフォテインメントシステムはちゃんとインテグレートされている(DS4は本国仕様と異なって、オーディオもナビも、日本の市販ポータブルナビのOEM版を後付けした物だった)。エアコンまでタッチパネルにしていないのは、気に入っている点の一つ。

エアコンパネル。
エアコンパネル。

エアコンパネル下にある12V表記のポートは本来シガーライター。ライターは不要だし、ここから充電用USBケーブルを出すこともしたくないので、キャップを探し、付け替えた。車はできるだけいじらずオリジナルで乗りたい派で、加飾パーツも純正に限ると思っているのだが、ジャガー純正のキャップはなく、これはアウディ製。ローレット加工が施されたシフトと、表面のグロスブラックがXEにマッチしていると思う。

アウディ製のシガーソケットキャップ。こんな物でもドイツ製。
アウディ製のシガーソケットキャップ。こんな物でもドイツ製。

ドアパネルのスイッチ

ドアパネルは2段に分かれていて、上段にパワーウィンドウ、電動ミラー、ウィンドウロックの各スイッチ、下段にパワーシート、ドアロックの各スイッチがある。下段はアームレストの位置なので、自然に手を伸ばしたところにシートスイッチがあるのだが、ウィンドウスイッチを操作するには、手を上げる必要がある。シートは普通ポジションを決めたらあまり動かさず、駐車場等でウィンドウを上げ下げすることの方が多いと思うが、このポジションは使いにくい。フェイスリフト版ではやはりシートスイッチは壁面に埋め込まれ、アームレスト延長上の位置はウィンドウ関係に改められている。

アームレストに手を置くと、シートスイッチが先にある。
アームレストに手を置くと、シートスイッチが先にある。
ウィンドウスイッチ操作の状態。腕が上がっているのが分かると思う。
ウィンドウスイッチ操作の状態。腕が上がっているのが分かると思う。

バーチャルコックピット

バーチャルコックピットTFTメーターの視認性は良い。ほぼ全面をナビにすることもできる。メーター表示の場合は、いくつかのメーターデザインを選択することができる。配置はドライブモードが標準またはエコの場合、真ん中にスピードメーター、右がタコメーターと水温計・燃料計、そして左は各メニューを呼び出して設定するインフォスペース。走行モード(後述)をダイナミックモードにすると、中央がタコメーターになり、カラーも変わる。

ECOモードでのディスプレイ。
ECOモードでのディスプレイ。
ダイナミックモードでのディスプレイ。
ダイナミックモードでのディスプレイ。
ダイナミックモードではアンビエントライト(後述)が赤に変わる。
ダイナミックモードではアンビエントライト(後述)が赤に変わる。

インフォスペースは、ナビで目的地を設定している時には、曲がるべき交差点が300m以内に近づくと、距離と方向表示に自動的に切り替わる。設定時以外のデフォルト表示としては、メディア情報、トリップ、時計、ジャガーのマーク(リーピングキャット)等を選べるが、俺はメディア表示にしている。

メーターをナビ表示にしたところ。
メーターをナビ表示にしたところ。

ステアリング

ステアリングはグレードにより違いがある。これは握り心地のよいソフトグレインレザースポーツステアリング。後述するが、SEのノーマルステアリングは、素材感も握り心地もあまり良くなかった。

ステアリング。3本スポーク。
ステアリング。3本スポーク。

これはやや小径で、少し太い。10時と2時の位置に張り出しがあって、切角がどの程度か、回転させている時に分かる。ステアリングのチルト/テレスコピックは電動。オートポジションにしておくと、乗降時は少し跳ね上がり、着座しイグニッションをオンにすると、前回のポジションに戻る(特にオート以外にしておく意義を感じないが一応そんなポジションがある)。ステアリングの位置は、ドアミラーやシート位置とともに、3名分を記憶できる。
パドルスイッチだが、XEはステアリングとともに回転する方式。小さく、また、ステアリングに接近気味で、俺としてはDS4の方が操作しやすかった。DS4ではステアリングコラムについている固定式で、パドルも大きめだった。乗っていたDS4はセミATで、ギアを手動で変えたくなるシチュエーションが多かったのでパドルをよく操作したものだが、XEはトルコン8速ATで、街なかの運転ではさほどパドルを使う機会は多くないだろう。

ステアリング横のパドルシフトスイッチとチルト/テレスコピックスイッチ。
ステアリング横のパドルシフトスイッチとチルト/テレスコピックスイッチ。
パドルスイッチは小ぶりでステアリングに近接している。
パドルスイッチは小ぶりでステアリングに近接している。

ドライビングポジション

ドライビングポジションは全高が低めなこともあってスポーツカーのような感じだが、ペダル位置を含めて自然。ただ、個人的に左足のフットレストはもう少し角度が寝ていてほしい。左足フットレストのスペースに余裕があるのはいいところ。右ハンドルのイギリスで開発されている利点だ。

左足フットレスト。
左足フットレスト。
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