OUT IN JAPAN #002 PHOTOGRAPHED BY LESLIE KEEに参加

日本のLGBT可視化フォトプロジェクトOUT IN JAPAN。5年で10,000人のLGBTを撮ることを目指したもので、その第1回、第2回は著名写真家Leslie Kee氏による撮影。俺はじょにおと共に第2回の撮影に参加。先ごろ、その第2回目のギャラリーがWebでも公開された。

WebギャラリーはOUT IN JAPAN公式ページにて

トップページから見られるギャラリーは各人目を閉じていて、それぞれの写真をクリックすると各人のギャラリーページが開く。そこには目を開けたメインの写真があって、それぞれのカミングアウトに対するメッセージが書いてある。是非見てみてほしい。我々のページはこちら

俺とじょにおの写真とメッセージは、情報拡散目的でこちらにも載せておく。※下記ロゴ入り写真とメッセージについて、著作権はOUT IN JAPANに帰属します。

OUT IN JAPAN #002

俺のメッセージ:

カミングアウトは時に困難な状況をもたらすかもしれません。した相手がカミングアウトを受け入れられず、しかしその人と付き合っていかなければならない場合には大変です。しかし、私の場合、困難があったとしても、カミングアウトをしなければよかったと思ったケースは、一つもありません。
何故ならそれは、自分が自分自身でいることに、揺らぎがないからです。おどおどしていたり、自信がなさそうだったりすると、相手はその感じを敏感に感じ取ります。それをよくないことの後ろめたさだと思うかもしれません。しかし当然ながら、皆、自分自身でいてよいのです。後ろ暗い気持ちで生きるよりも自分の人生に自分で光を当てた方がよい、と私は思っています。

見えないから見なくてもよい存在・見えないので分からず気持ちが落ち着かない存在から、見えて存在の認められる人・見えれば当たり前の自然な存在になることが、カミングアウトです。カミングアウトによって自分自身でいることで得られた誇りは、困難や衝突を補って余りあるものです。誰もその誇りを穢すことはできないからです。

そして、カミングアウトすればするほど、LGBTであることは大切な部分で不可分ではあるけれども人間という存在はそれだけではないと、自分自身も周りの人間も分かっていきます。カミングアウトで、人の多様性だけでなく、一人の人間の多面性をも認識することができるのです。自信を持ってカミングアウトしてください。良き人生を!

じょにおのメッセージ:

もし私がパートナーと出会っていなかったら、私はゲイであることを隠し、そうした話題をのらりくらりとかわして暮らしていったかもしれません。しかし、パートナーを見て、自分自身でいて良いのだと思いました。今では、両親や兄弟親戚、会社の人達にもカミングアウトし、パートナーも紹介して、良い関係を築いています。

カミングアウトしてもいいと思うには、きっかけが必要かもしれません。私の場合、パートナーと一緒に暮らしていて、毎日が楽しく、共に人生を生きるなかで、「これはこんなに素晴らしいことなんだから、自分がハッピーだと周りの人達に知ってほしい」との思いが、カミングアウトのきっかけとなりました。自分が幸福に暮らしているということが分かると、例えば親兄弟は安心します。「奥に何か触れられないモノを持っている、ずっと関わっているのにそのモノが何だか分からない」というヴェールで他人と自分を隔てたままにしておくのではなく、一緒にいる人が何者かを分からせるということは、人付き合いのエッセンシャルな部分ではないかと思います。

パートナーと自分とで、カミングアウトするしないのスタンスが違う場合もあると思います。私は幸いその点が同じでしたが、もし違ったとしても、カミングアウトしたい人は、その気持ちに忠実でいてほしいと思います。自分自身でいることほど気持ちのよいことはありません。一人の人も パートナーのいる人も、そのことに自信を持って生きていきましょう!

撮影シーン

撮影は8月下旬に、東京都渋谷区の某スタジオで行われた。ちゃんんとメイクさん、スタイリストさんも揃っていて(当たり前か)、スポンサーのGAPから提供された衣装がずらりと並んでいる。我々は軽装で出かけて、まずメイクで眉を整えるなどし、その後スタイリストさんにスタイリングしてもらう。

スタイリング前にスタンバイ中。壁には撮影済みの仮プリントアウトがギャラリーのように飾られている。
スタイリング前にスタンバイ中。壁には撮影済みの仮プリントアウトがギャラリーのように飾られている。
スタイリングしてもらうじょにお。
スタイリングしてもらうじょにお。
完了。カラーで見ると実はこんな。
完了。カラーで見ると実はこんな。

因みにこのスタイリングされたジャケットとシャツはGAPの厚意によりお土産としてもらった。GAP太っ腹。(笑)

撮影にはたくさんのスタッフがいる他に、モデルになる人も次々と訪れている。多くの人を撮影するのだから当然流れ作業的になるのはある程度仕方ない。しかし、撮影前にはLeslie Kee氏はホリゾントの前に立つモデルにそれぞれの人に話をし、気持ちをほぐして自分らしさを出しやすいようにしてのぞむ。その時間の取り方はさすがにプロ。

こんな風にして撮影されている。
こんな風にして撮影されている。

なお、Leslie Kee氏は縦縞のシャツの人ではなく、その前に座って撮っている。

そして仕上がりはLeslieマジック。外見的にきれいに見せるだけでなく、人間そのものが輝いているように見える(まあ俺の場合、内実がどうかは別として)。ラフはその場でモニターで見せてもらえて、大体の感じが分かる。何カットか撮って、キスしている写真も撮ったが、そちらは残念ながらボツ。(笑)

公開プレスイベント

今月中旬には、ミュージカルRENTの公演会場東京都千代田区のシアタークリエで、OUT IN JAPAN #002公開プレスイベントがあって、行ってきた。会場ロビーでギャラリーが展示されている。

シアタークリエのロビーにあるギャラリーの様子。
シアタークリエのロビーにあるギャラリーの様子。
マスコミ向けプレスイベント前に。残念ながらプレスイベントは一般非公開。
マスコミ向けプレスイベント前に。残念ながらプレスイベントは一般非公開。
あった。自分達の写真を前に。
あった。自分達の写真を前に。
プレスイベント後の集合写真。Leslie Kee氏を囲んで。
プレスイベント後の集合写真。Leslie Kee氏を囲んで。

こうしたプロジェクトに参加するには、普段からカミングアウトしているスタンスでいて、しかも名前も公開するという特質上、なかなか状況が許さず参加を見送る人も多い。しかし、俺とじょにおはその点クリアで、参加した。Leslie Kee氏によると、カップルはこのプロジェクトで1,000人は撮っていきたいとのこと。これを見ている人で、カップルでなくとも参加してみたい人は是非! 情報はツイッター@outinjapanで。