ソファーに上がったところ。不意に下りないように俺が膝で支えている。

プットニョス 発作後のケアと経過


プットニョスが年末に突如発作を起こして倒れてからは、この年末年始休暇は休暇どころではなく、このことにパートナーと2人してかかりきりになっていた。脳圧を下げる薬を3、4日点滴しつつ、抗てんかん薬とステロイドを投与してからは、目覚ましい復帰ぶりを見せ、少しホッとしているところだ。
経口で通常量のフードと水を接種できるようになり、トイレも所定の場所でできるようになって、我々のケアも段違いに楽になった。年末年始は、何かあると対処できるように、基本パートナーがリビングで寝て付き添っていた。今は人間とノアノアは寝室で寝、プットニョスはリビングのクレートで寝させている。多動があるため、一緒には寝られない。

多動だが、クレートから自分で歩いて出ると、部屋をウロウロする。そして、医者が言うにはステロイドの副作用とのことだが、やたら水を飲みたがる。その頻度もやや落ち着いてきてはいるが、口渇中枢が損傷を受けたのではないかと思われるほどだ。
それでも、水を与えるのをある程度コントロールしてやると、自分でクレートに入って休むなどもできて、その点でも落ち着いてきてはいる。

脳圧を下げる点滴については、かかりつけ医の休診日に東京農工大学動物救急センターでやってもらうべく予約して行ったところ、回復が早く、状態が良いので(脳圧を下げる薬をいれるとお腹が緩くなってそこは困っていることもあり)、一旦中止して、抗てんかん薬とステロイドでの対処をすることになった。

目も見え、耳も聞こえている。そして人とアイコンタクトを取り、コミュニケートできる。今までよく過ごしていたソファーに自力で上がることさえできた。

ソファーに上がったところ。不意に下りないように俺が膝で支えている。
ソファーに上がったところ。不意に下りないように俺が膝で支えている。
クレートで落ち着くこともできるようになった。片目でこちらを見るのは、発作前からおなじみの動作。
クレートで落ち着くこともできるようになった。片目でこちらを見るのは、発作前からおなじみの動作。

しかし、異なってしまったこともある。一番異なったのは、甘えなくなったこと。以前は基本甘え好きで、人と常にくっついて過ごしていたのが、そうしなくなった。別の犬になってしまったようで、少々寂しいが、それでもやさしい性格はそのままで、手から物を食べる時にも決して咬まないとか、時折人に寄ってくると大人しく撫でられているとか、その辺りはそのままだ。

こうしてプットニョスのケアにかかりきりになっていた頃、知り合いのフレンチブルドッグが他界したと聞いた。腫瘍の手術をしたのだが、その後は食事を摂れなくなり、息を引き取ったのだという。たしか、プットニョスと同い年だった。
プットニョスは12歳と1ヶ月。ドッグトレーナーさんの所のパピーパーティーで知り合って、やり取りを続けている犬仲間さんのフレンチブルドッグ(プットニョスに似ていた)は、もう数年前に亡くなっている。病気の多い犬種で、そうしたことも珍しくはない。そう考えると、プットニョスはもうボーナスタイムに入っているのかもしれない。パートナーともそういう話をし、精一杯かわいがってやるつもりだ。ボーナスタイムとはいっても、案外これから先、割と長く生きてくれるかもしれないし。