現居売却の査定が大体出揃ったところで、新居の購入を進めるため、新居のマンションギャラリー兼販売所を再び来訪。新居購入のローン事前審査のため。この際、身分証の他、パートナーは現居の残債証明書や確定申告書類、会社の決算報告書を書類として持参。会社員であれば源泉徴収票を出すところだが、会社役員なので、そうした書類を用意する必要があった。俺の源泉徴収票は会社、即ちパートナーに依頼して出してもらうことにした。
ローンの組み方を考える
俺とパートナーの共同ローンにするか、パートナー単独にするかを考える必要があった。単独名義はパートナー名義でを想定。俺の年齢が現時点で56歳(今年で57歳)、パートナーが43歳という年齢のことを考慮して。前者だとペアローンでなく、パートナーが主たる債務者、俺が連帯保証人としてローンを組む方法が提案された。というのは、なおこの場合、ローン正式申込時には次に挙げる5項目のうち、3つを出す必要があるとのこと。(銀行により違う)
- 任意後見契約に係る公正証書
- 任意後見契約に係る登記事項証明書
- 合意契約に係る公正証書
- 合意契約に係る公正証書
- パートナーシップ宣言に関する念書兼確認書(銀行書式)
A銀行は1. 2. 3.、B銀行は1. 4. 5.を提出とのこと。
なお不動産会社提示の資金計画書によると、この場合クロスサポート(片方が死亡すると片方分は債務免除になる)導入につき利率が0.18%加算される。そして返済期間は23年。
次に後者のパートナー単独ローンでは返済期間35年で算出された。
概算書で出されたのは、連帯・単独いずれも新居販売額全額をローンにした場合の算出額であって、現居を売却して充当する場合はもちろん金額が変わる。
とりあえずA銀行には連帯・単独ローン、B銀行とC銀行には単独ローンでの事前審査を申し込んだ。必要事項をタブレットで入力して(前者については当然俺とパートナーそれぞれ)、必要書類を提出。中に健康状態の自己申告と預貯金についての尋ねもあった。健康状態については、パートナーは特に重篤な既往歴はなく、俺の癌も最終治療から3年半が経過しているので、3年より長く経過していれば問題ないとのこと。
今後の流れとしては5日ほどで審査結果の通知が来、通れば翌日位に申込と重要事項説明、さらに9日で契約。申込から契約までの間に手付金として価格の1割を振り込むという日程。
なぜ共同ローンを選択肢に入れたか
それについてはお互いの今後を考えてのことに尽きる。片方のローンで買う方が利率も加算されないし、手続きもシンプル。しかし、どちらかが死亡した場合、死んだのがローン債務者でない方であれば問題がないが、ローン債務者が死ねば、もう片方は住む所がなくなる。それを考えるとクロスサポートありで共同ローンを組むのが賢明だ。無論単独ローンよりも利率が加算され、その分は負担になるわけだが。
こういうことも、同性婚が認められれば婚姻届一枚の提出によって保護されるところが、余計な契約締結や証書作成だの利率加算だのが入ってきて、同性カップルにとっては非常に不利なことだ。早く日本でも同性婚が法制化され、本来保障さるべき権利をきちんと手に入れたいところ。
(次回『住み替え ローン事前審査結果と物件申込』へ)