住み替える先を新築駅そば物件に定め、販売業者に連絡を取って、ローンの組み方の話を進めるとともに、現居をどうするかについて検討した。売却して新居の原資に充てるのが素直なプラン。
以前住み替えを中断した時と違い、今回は新居の申込みにむけて実際に話を進めているため、売却も本腰。パートナーが数社に依頼して、順次現居に来てもらい、査定したのだが、来た6社それぞれに忌憚ない意見を書く。
1社目 THハウス
営業一名で来宅。現況確認と事前算定額の提示、査定に伴う提供サービスと自社の紹介プレゼンテーション。査定額は想定より低かったが、現況を見て、もっと上の額で出せるとの判断で再提示するとのこと。この会社は、その日のうちに再査定の書類を届けてくるなど、レスポンスが早かった。担当は快活で気持ち良い態度、好印象。そして「ここだけはやめておいた方がいいって会社はありますか?」とのパートナーの問いに(よくそんなことを聞いたなとは思うが)、某大手不動産会社の内幕を聞き、それもまた参考になった。
2社目 OKY住宅
メイン担当とサブの2名で来宅。そつがない感じで、査定額は1社目同程度だが、やはり現況を見て上方修正で査定し直すとのこと。再査定額提示は4日後、少しスローモーな印象。売り出し時の対応及び成約引き渡しに伴うサービスはいい。
3社目 TWハウス
5社中最低。現宅地元業者とのことで呼んでみたのだが、清潔感の感じられない格好の中年男性2名で来宅。コロナ第11波が既に始まり感染者が上昇中の状況下、玄関でマスク着用を求めるが両名不所持。俺がマスクを提供した。通り一遍の自社紹介と、現居売り出し時の古い図面のみを元にした査定で、リフォームの有無や設備入れ替えの現況確認もしない。査定を低く抑えようとネガティブポイントばかり話すので気分が悪い。ここは絶対ない。ちなみに履いてきた靴が2人とも5社中一番くたびれてみっともなかった。
4社目 DAハウス
現況を見ないで用意してきた初回査定額では一番高い。そつがなく、ごく真っ当な印象だが、振り返って5社比較すると、選択する積極材料に乏しい。それには、現況確認に伴う修正査定を出す申し出がなかったのが影響している。
5社目 M不動産
ここを除く5社は一括見積もり依頼に反応してコンタクトしてきた会社だが、ここのみ個別に依頼した。というのは、パートナー弟が住み替えの時に旧居売却において一番高値を申し出、その通り売却が成立した会社なので。
不動産会社の若手営業と聞いて思い浮かべるような、少々イケイケ系が来宅。最初おずおずとしている印象だったが、現況確認後は1社目の修正査定を超える申し出があった。
6社目 Yステーション
現居所在市密着の業者。ちょっと片田舎にいるような一昔前の不動産業界のイメージそのままの店長が、体力勝負の若手を伴って来宅。まず現状確認をとのことでハウスツアーをし、見せつつ概要を説明。物件概要と売り出し時図面のみを元にした査定額は提示せず。おそらく低く見積りすぎていたのだろう。話すと査定的には我々が想定している額どおりで行けるのではという感触。
が、とにかく話が長い。前置きや背景情報から話し出すから、話の着地点が見えない。茶飲み話でもしにきたのかと思うような。若手は本当に体力勝負の人で、他物件売却時の下働き体験(物件情報写真の撮影時セットアップやら不用品処分やら)「は」得意らしく。だが話を聞くに、リクエストに応じた臨機応変なオプション対応はしてもらえそうで、肝心の査定額着地点もほぼ我々の希望通りで行けそうな感じではあった。また、話は長かったが、時期による引き合い数の増減や、情報開示から引き渡しまでのタイムライン感覚など、有益な情報はあった。
結論は保留
「ここはない」という何社かはあったが、どこにするかまだこの時点では決定せず、まずは相場感を把握した。なお、査定額だが、思ったよりも大きな開きがあり、最低と最高では2000万ほど違った。ロケーション、居室の手入れの程度、リフォームや機器の入れ替え具合などが大きく影響しているものと思われる最低は内見さえしなかったTWハウス、最高はOKY住宅だった。
(次回『住み替え 新居マンションのローン審査申し込み』へ)