スピーカーDynaudio Music 5を導入


音の印象 クリアーで広がりのある音

先にタイトルで書いてしまったが、Dynaudio Music 5は、音像がくっきりしているが、無理に音圧を上げて音の存在感を出そうとするタイプではなく、各周波数帯がきれいに出ている感じ。無理のないナチュラルな音といえばいいだろうか。RoomAdapt機能で設置場所に応じてスピーカー特性を最適化する機能がついているんだとか。周囲の雑音レベルに応じて聴感を一定に保つNoiseAdapt機能もある。RoomAdapt、NoiseAdaptとも、アプリでオフにすることもできる。

ツェッペリンもナチュラルで、ウッドベースなどは特にいい音がしたが、Music 5は、ツェッペリンよりも指向性が穏やかで、開放的な感じがする。スピーカーを見下ろす位置に立ってみると、上方向にも音が拡散されている感じ。居住空間を心地よい音楽で満たすにはいいスピーカーだと思う。そして、試聴比較をした訳ではないから何ともいえないが、ツェッペリン同等の物理サイズがあるMusic 5だからこそ、当初考えた1や3よりも、より広がりのある音を感じられるのでは、と思う。90’s R&B、ディープハウス、ジャズ、いずれも期待以上に良い。大音量ではまだ試していないが、おそらく大きな音で鳴らすには、スピーカーのポテンシャルからして、今度は逆に設置場所のクオリティー(底面の堅牢さ等)が求められるだろう。

総じて言えば、デザイン、音、ともに大変満足。BGMでそこそこ聴ける音を流すなら2万円前後で有名メーカーからもBluetoothスピーカーが出ているなか、いやらしい話だが、税別13万円のスピーカーなのだから、それは良くなければ困る、という話なのだが。音楽好きとして、居住空間を美しくしたいと思う者として、それだけの価値はあると思う。