癌の記録 検査の結果は


検査の結果を聞きに、三たび国立がんセンター中央病院を訪れた。今回はおそらくどこの部位の癌なのかが、検査を経てはっきりするだろうし、そうなると手術の概略についても医師から言及があろうとのことで、初診同様、パートナーじょにおと一緒に行った。

正面入口。3度も訪れると、何となく馴染みが出てくるものだ。
正面入口。3度も訪れると、何となく馴染みが出てくるものだ。

結果「○○の癌ですね」と明快な回答が得られるものだろうと思っていたら、そうではなかった。前回の見立てでは、「中咽頭癌と推察されるが原発不明」とのことで、果たして癌は中咽頭なかんずく扁桃腺が元になっているのか、それとも頸部左側の腫れているリンパ節そのものなのかが特定されることを期待したのだが。

まず、扁桃腺そのものはきれいなのだという。それは、スコープでの診察で診た表面もきれいだったし、取った組織を検査しても癌は認められなかったと。
ではリンパ節かというと、せっかく再度組織を取って検査したにもかかわらず、今回はそのサンプルからは癌細胞が出ず(刺突して奥から取った)、従って、リンパ節であれば悪性リンパ腫ということになるが、それではない、と。では、頸部周辺ではないどこからか転移してのものかというと、全身のPET/MRIで視たところ、どこにもない、と。
しかし、公立昭和病院での診察での、悪性腫瘍が見つかったという確定は確実なので(それはリンパ節の組織液と血液の検査をして、そう出たが、どちらからそう確定したかは俺にはわからない)あることは違いないと。

結局、これ以上の検査をするとなると、頸部を切開して、より大きくリンパ節の組織を取ってとなるが、切って検査をしてまた手術で開いてと二度手間になるし、原因を確実に取り去るにはいずれにしろ切除ということになるので、手術で頸部左側のリンパ節と同じ側の扁桃腺を取ることにした。リンパ節が腫れていることは事実で、そこが疑わしいという可能性も捨てきれず、そこからどこかへ伝播(転移)する前に切ってしまうということを防ぎ、また、扁桃腺は大人にとっては意味のないものなので、例えば披露時やストレス時に腫れるということであれば取ってしまった方が良いというので、医師のその提言に従い、手術を決めた。疑わしきは罰す、というわけだ。文字通り一刀両断に。
ちなみに、中咽頭癌だった場合、それが酒や煙草を原因とするものなのか、ウィルス性のものなのかは、術後に組織を調べてみないと結局分からないらしい。

あとは術前カウンセリングと、麻酔科での術前外来にかかり、オリエンテーション→手術となるわけだ。ベッドの空き状況からして、手術は10月になる予定。

検査の結果がはっきり出なくて釈然としないところはあるが、仕方あるまい。リンパ節の腫れは、医師も「あれ? こないだよりも小さくなってません?」と確認され、日常生活も何ひとつ変える必要はないとのことなので、7月末にその症状が出て以来ほとんどサボっていたジムも再開する予定だ。

それから、リンパ節の腫れというと、一昔前だとHIV/AIDSも可能性として考えた訳だが、術前の血液検査でその検査もあり、そこについてはクリアー。HIV/AIDSならば、もし症状が出てのことであれば、局所的なリンパ節の腫れのみでは済まないだろうが、何となく何十年の昔の話やら、AIDSの症状が出て入院した人を見舞ったこともあったので、薄く頭には引っかかっていた。癌ということは確実で、そこにフォーカスしていくことになるのは変わらず。

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2 Replies to “癌の記録 検査の結果は”

  1. 前回のブログからずっと気になっていたのだけど、明快な答がでなくてもどかしいところだね。パートナーが支えてくれている様子が伝わってくるよ。
    手術が無事に終わるよう心から祈っている。

    1. もっと明快に分かればいいんだけど、特定されないのが何なのかという。じょにおも重荷だろうに、よくしてくれていて、感謝の限りです。

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