Pt. 1の硬い話題に続いては柔らかいことを。
シャンパーニュフリーフロー
同性婚に関する講演があったのは溜池山王駅からほど近いビル。そこから歩いてすぐの場所、インターコンチネンタル東京のシャンパンバーを夕方に予約しておいた。講演会聴講よりもこちらが実は先にプランに挙がってきていたのだが、場所的に近いから講演会が終わったら行こうと、予約時間を調整しておいたのだ。
インターコンチネンタル東京のシャンパンバーは名前もずばりThe Champagne Barという。一昨年にも行っているのだが、その時はDuval-Leroyと組んでいた。今年はKrug。Krugはあまり好みでない印象だったが、見直してみたいという思いもあり、タパス付きでKrugを1杯と、5種のシャンパーニュをフリーフローで楽しめるコースを予約して赴いた。
まずはKrugで乾杯。
Krugはやはりブランデーのような、マールのような香りと味わい。そしてやはりどこか動物的な感じがする。好みな人にはたまらないのだろう。これより重たい味わいというと、ヴィルマールのクール・ド・キュヴェやアルフレッド・グラシアンのキュヴェ・パラディ位か。やっぱりKrugはKrugだね、とじょにお。俺がクリュギストでなくてよかったね。(笑)
さて、フリーフロープランに含まれるシャンパーニュは5種。いずれもグランメゾンの物で、Veuve Clicquot Yellow Label Brut、Louis Roederer Brut Premier、Jacquart Brut Mosaique、Moet et Chandon Brut Imperial(ウェブにはロゼと書いてあったが出されたのはBrut Imperialだった。問合せたところ、以前に提供していたメニューコンテンツを流用したものでウェブが謝りだったとか)、Taittinger Brut Reserveと、メジャー揃い。このところレコルタン・マニピュランの物ばかり飲んでいて、たまにはこうした王道も安心できるしよかろうと、楽しんだ。
極大雑把に言うと、Veuve Clicquotはキリッとした酸の佇まい、Louis Roedererはフルーティーさのあるエレガントさ、Jacquartは軽やかさと華やかさ、Moet et Chandonはシャンパーニュのスタンダードとしての飲みごたえ、Taittingerはミネラル感がそれぞれ他のシャンパーニュに比べて特徴立っていた。
メジャーなものとして飲み慣れてはいても一気に5本(Krugを含めると6本)を開栓することは家ではそうそうないので、面白かった。タパスとの相性を楽しみつつ飲むのもよければ、やはりグランメゾンならではの安定した品質はさすが。
サーブされるタイミングも、シャンパーニュの温度管理も適切で、快適に過ごした。
赤坂ステイ
さて、散々飲んで、帰るのが面倒になるだろうと見込んでホテルと取っておいた。インターコンチネンタルには一昨年泊まっているので、他で近くで気楽にベッド代わりに使えるプチホテル(デザインホテル)を近くに取っておいた。
赤坂方面に歩いて10数分のホテルリズベリオは、デザインにこだわったホテル。建築雑誌にも載ったのだとか。ヒストグラムもオリジナルでデザインし、ホテル前のアプローチはヨーロッパ風の案内道標を設置してあるなど、凝った意匠が特徴。
作りはこじんまりしているが、酔っ払って寝るなら充分。
一眠りし、夜寝から起きたら赤坂の街へ出、夜中近くに韓国料理を食べ、ホテルに帰ってまたダラダラし、と自堕落に過ごす。タクシーで家に帰った方がよほど経済的だっただろうが、ここはそれ、夏休みなので、これでいいことにする。
この夜は台風が通りすぎて行った。起きたら快晴。遅くにチェックアウトし、近くでナポリピッツァを食べて、帰宅。夕方にには犬達を迎えに行き、4日間の夏休みは終わり。短かったが、楽しかった。