夏休みの記録2016 Pt.1


14日の日曜日から4日間の短い夏休み。しかし以下の日記は長い。(笑)

初日 友達が我が家を訪問

まず初日は友達カップルと、沖縄からの友達が揃ってうちの犬達に会いに来てくれた。

触ってもらっているプットニョス。
触ってもらっているプットニョス。
右がノアノア、左がプットニョス。
右がノアノア、左がプットニョス。

今回はお客様が来ても犬達はさほど興奮することもなく、触ってもらったり遊んでもらったりと楽しんでいた。友達カップルはまだノアノアがうちに来る前にパーティーで来たことがあって、その頃はプットニョスがはしゃぎまわっていたので、様子の変化に驚いていた模様。

お茶の時間に来ていただいたのだが、豪華なケーキやおみやげをたくさんいただいて、恐縮。大変楽しい時間を過ごせた。

こんな機会でもないとこういう写真は自分達では撮ることができない。感謝。
こんな機会でもないとこういう写真は自分達では撮ることができない。感謝。

2日目 犬預け

翌日は予定を入れない完全オフ。翌日外出するので犬達をトレーナーのWANLOVEさんの所に預けに行った。

預け中の様子を逐一ツイッターに挙げてくれるので、犬達の様子がよく分かる。
預け中の様子を逐一ツイッターに挙げてくれるので、犬達の様子がよく分かる。

日頃家で暇にしている2頭なので、預けで他の犬達と触れ合い、社会化するのが目的でもある。結構意外なのは、家ではプットニョスはノアノアの遊びに決して乗らず、別々に過ごしたがるのだが、外だとなんだかんだひっついているということ。家族意識が芽生えているのかもしれない。

3日目 アメリカ大使館主催の講演聴講

この日がメインイベント。まずは硬い予定から。アメリカで同性婚(というよりも婚姻の平等 以下ではテーマをLGBTにフォーカスしていることから同性婚と書いておく)を勝ち取った立役者の弁護士エヴァン・ウォルフソン (Evan Wolfson)氏の講演「アメリカ大使館主催:多様性を認める 社会の実現に向けて:LGBTの権利、米国における今後の課題と世界の動向」を聴きに、じょにおと共にアメリカ大使館のアメリカンセンターへ。

このテーマにはずっと関心があって、事実は折にふれてニュースなどで見聞きし、またドキュメンタリーも見たりしていたので、聴講は史実を学ぶというよりも、その内幕をより深く知り、またその運動の姿勢や、日本での同性婚実現に向けての言葉に勇気づけられたという印象。

配られたアメリカ大使館の公式マガジン『アメリカン・ビュー』。
配られたアメリカ大使館の公式マガジン『アメリカン・ビュー』。

『アメリカン・ビュー』の内容はウェブでも以下リンクから見られる。中の見開き特集が「米国の同性婚合法化と今後の展開」と題する記事(URLがsame-sex-marriageでなくmarriage-equalityとなっていることに注意)。日本人留学のピックアップはLGBT向けメイクアップ講座などをやっている日本人ゲイのメイクアップアーティスト。そして裏表紙は東京レインボープライドに登壇しスピーチしたケネディ駐日米国大使と、LGBT特集といってもいい内容で、アメリカではここまでLGBT施策に国として注目し取り組んでいるのだなと、あらためて認識した。

肝心の氏の話だが、仕事柄かとても分かりやすく整理されていて、印象的にだったのはアメリカでの同性婚実現の運動と法的闘争の流れの中で4つの要素が重要だったと言っていた点。氏曰く、

  1. 憲法内での枠組み
    →個々の尊厳や責任、基本的人権について憲法が規定しているところ。この点はアメリカにも日本にも憲法に規定があり、これがフレームワークの拠り所になり得た
  2. ムーブメントを起こすこと
    →誰も物事を単独では成し得ない。対話を通じ、周りを巻き込んで行くこと
  3. 戦略
    →計画を綿密に練り、どう闘っていくかを考えること
  4. キャンペーン
    →人々を駆り立てるための組織的戦略としてのキャンペーン

これをアメリカで実践し、同性婚を実現するには40年かかっている。アメリカには日本よりも明確な差別があり、反対があり、そこをゼロから始めるにはその時間がかかった。しかし、そこから既に世界的潮流は同性婚実現に向けて加速的に進化し、素地ができていることから、日本では40年もかかりはしないだろう、と氏は言う。因みにこの講演のモデレーターによると、2015年調査では日本国内で既に51%の人々が同性婚には賛成なのだという。

講演1時間、質疑応答30分の中で、俺も質問させてもらったが、俺が質問したのは、ゲイの中には無関心で、日頃享楽的な楽しみを享受できているならこれ以上出て行くことや婚姻などは望まないという層に対してはどうアプローチしていくかということ。
これに対して氏は、目の前の問題に拘泥せず、耳を貸す人々に語りかけ、前を見てポジティブにやって行く姿勢を信じるとよいという趣旨の回答。当たり前ながら、そうした前を見る姿勢、ポジティブに考えること(これが一番のポイントだろう)をしっかり持っておかねばと再認識した。

氏の話は総じて情熱的で、エネルギーを感じるものだった。アメリカ社会を動かす一動力となった人のそれは、すごい。それを生で感じられたことは、とても励みになった。

さて、あまりにも長くなったので、この辺で締めくくり、夏休み他のイベントはPt.2へ