JOEのおうちゴハン JOE流梅シロップ、煮梅、梅ジャム


梅雨ですね~。
この時期我が家でパートナーと一緒にやるのが梅仕事。
我が家の年中行事です。

梅酒は好きですが、
我が家でメインで飲むのはワインかシャンパーニュなので、
もっぱらひと夏かけて楽しむ甘味として梅を漬けます。
(梅干しにもちょっと興味あるんですけどね)

という訳で今回は

JOE流梅シロップ、煮梅、梅ジャム
JOE流梅シロップ、煮梅、梅ジャム

梅の漬け方は各家庭や地方によって千差万別。
写真で見るとおり、
うちのはちょっと色が黒いと思いませんか?
沖縄黒糖ときび砂糖を使うのが我が家流なんです。
あと、ちょっと一手間かけて雑味を取り除くのもポイント。
さっそく作り方行ってみましょう。

材料

一瓶あたりこんな感じで。

  • 梅 2kg
  • 黒糖(粉末) 600g
  • きび砂糖 800g

要するに砂糖が梅の重量に対して7割。
黒糖ときび砂糖はお好みの割合でどうぞ。
私はこれ位(黒糖:きび砂糖=3:4位)が
コクとすっきりのバランスがいいかなと思います。

作り方

梅って結構アクがあるんですね。
そのまま氷砂糖で漬けてあっさり透明なのを
シンプルに全部味わうってのも素敵なんですが、
黒糖+きび砂糖でやると大変なことになるので
こんな感じでやります。

まず買ってきた梅を水に浸けます。
2、3時間浸ければ大丈夫。

梅のアク抜き
梅のアク抜き

水を捨てる時に軽く洗って汚れも落としておきます。
そして漬ける作業に入りますが、
漬ける容器はよく乾燥させて、
度数の高いお酒を含ませたペーパータオルなどで拭き、
菌が繁殖しないようにしておきます。当然ですね。

そして、ナイフ、竹串、ペーパータオルを用意。
ペーパータオルで梅全体を拭いて水分を除き、
ヘタを取ったらナイフで切れ目を入れて容器へ。

ヘタを取り除きます。
ヘタを取り除きます。

黒いとこがヘタです。
ナイフを入れるのは、皮は結構丈夫なので、
中身と砂糖が接触できるようにして
汁が上がりやすくするため。
フォークでプツプツ穴を開ける人もいるようですね。
梅には細かいうぶ毛があって結構水分を含むので、
洗った後に拭いてから入れるのは重要です。

そして黒糖ときび砂糖を、梅と交互に入れます。
隙間があまり空かないようにしておく方がいいです。
最終的に汁が上がりはしますが、
空気中の雑菌は腐敗の元ですので。

黒糖ときび砂糖を、梅と交互に入れます。
黒糖ときび砂糖を、梅と交互に入れます。

あとは暗い所にでも置いておいて、様子を見て、
汁が上がってきたら容器をゆすって梅が汁にかぶるように。
軽~くですよ。いじりすぎ厳禁。

汁が上がってきます。
汁が上がってきます。

このやり方だと5、6日もすれば汁が上がります。

梅の汁が上がったところ。
梅の汁が上がったところ。

そしたら煮上げます。
煮上げには大きく3つの目的があります。

  1. 水分を飛ばし、溶け残った砂糖を溶かして糖度を上げ、日持ちするようにする
  2. 漬けている間に発生した可能性のある菌を殺菌する
  3. 梅、黒糖、きび糖に含まれるアクを取り除く

これがかけるもう一手間ですが、
やる価値はありますのでやっておきましょう。

煮上げに使う鍋ですが、
梅の酸は結構強力で金属の鍋は傷んでしまう可能性があるので、
ホーローやフッ素加工の物を使いましょう。

煮始めはこんなにモコモコに泡が出ます↓

梅を煮上げ始めた時の泡。
梅を煮上げ始めた時の泡。

吹きこぼれないように中火の弱火以下で
このアクの泡を取り除きながら煮ます。
漬けた瓶の底に溶け残った砂糖は、
煮上げた熱い煮汁を入れれば
楽に溶けて取り出しやすくなりますので、この中に入れて煮溶かします。

アクの泡ですが、ボウルに取っておくと、
アクと汁に分離しますので、汁は煮戻します。
もったいないですからね。

20分ほど煮ると、泡がきれいになってきます。

きれいになりました
きれいになりました

こんな風に、飴を炊いているようなきれいな状態になったら出来上がり。
火を止めて冷まします。
高糖度なのでなかなか冷めませんが、
気長に置いておきましょう。

あとは、ざるで梅の実と汁に分けて、まずシロップが完成。
形のきれいな実を選んで取り置けば、これが煮梅です。

そして、煮梅をざるで裏ごしすれば梅ジャムの出来上がり。
梅ジャムの裏ごしは結構力が要ります。
梅の実を木ベラなどでざるにこすりつけるようにしてやります。
一苦労ですが、
絶対苦労は報われるだけのものですので、やってみてください!

ではできたての梅シロップを炭酸水で割って味わいましょう。
炭酸水を入れるとシュワっと泡立ちます。

梅シロップの炭酸水割り。
梅シロップの炭酸水割り。

ああ、夏の味。元気が出ます!