慣れつつあるノアノア


この間の日曜の夕方にノアノアを迎えに行ってから、ほぼ一週間が経った。子犬が来る以上は多少の混乱は免れないと思っていたが、やはり大変な騒ぎだ。

まず一番戸惑ったのは、ノアノアは要求吠えをすること。フレンチブルドッグは大体鳴かないものだと思っていた。ブリーダーのサテライトショップにいた間、特にご飯時には鳴いてはかまってもらっていたのだろう、結構な音量で鳴くし、ウーーッと唸りもする。
先住犬プットニョスの時にはほとんど鳴かず、(混乱時には結構な声を出したが)鳴いても「エゥ。エゥ。」というような控えめな声だったので、ノアノアの犬らしい鳴き声には困惑。迎えの翌日、丸一日うちで過ごす初日は酷いものだった。こちらもついイライラしてしまった。

プットニョスは子犬の時には他の犬にしつこくしては嫌がられていたくせに、社会化のための預けなどに出して犬との接し方を学んだのだろう、ノアノアに鳴かれると、すっとその場を離れる。プットニョスは、ノアノアのことを家に新しく現れた存在としてはもちろん認識はしているが、干渉しようとか、自分のテリトリーを脅かす者として認識して排撃してやろうとか、そういう気はないらしい。無論、我々(俺とじょにお)はプットニョスにストレスを与えないように十分声がけや触れ合い等々、心を配ってはいる。

顔を突き合わせるプットニョス(右)とノアノア(左)。
顔を突き合わせるプットニョス(右)とノアノア(左)。
微妙な距離を取って座るプットニョス(右)とノアノア(左)。
微妙な距離を取って座るプットニョス(右)とノアノア(左)。
騒ぐノアノアを避けて廊下に退避するプットニョス。
騒ぐノアノアを避けて廊下に退避するプットニョス。

吠えると人間も一緒に遠ざかってみた。しかし、鳴く度に移動するのも疲れるし、戻ると所かまわずおしっこをしていたり、食糞もあったりと(これもプットニョスはしなかったので大変戸惑った)、処理に追われる。

ただ、ノアノアは人を大変好きで、しかも抱かれ馴れているようだ。なるべく放っておく、触れ合うのは朝夕の給餌後10数分というのを実践してみたが、タッチングをしてやると、とても落ち着いている。

じょにおにタッチングされるノアノアと、それを覗きこむプットニョス。
じょにおにタッチングされるノアノアと、それを覗きこむプットニョス。

ノアノアも3、4日すると、鳴くのは無益とだんだん理解してきたようだ。鳴きはするが、頻度、鳴いている時間が目に見えて少なくなってきた。子犬の学習速度は早いものだ。それでもまだ安定には程遠いので、ここは頼りにしているいつものカリスマドッグトレーナーWANLOVEさんに来宅してもらい、カウンセリングを受ける。

カウンセリングでは日常の過ごさせ方から我々の接し方まで種々有益なアドバイスをもらう。WANLOVEさんのいいところは、そのアドバイス自体が的確なのはもちろんだが、飼い主を安心させ、希望を持たせる言い方をしてくれるところだ。ちゃんと育てられる気になるのである。
これは大変重要で、結局犬をちゃんと育てられ、正しいコミュニケーション能力を身につけられるかどうかは、飼い主の気づきと振る舞いにかかっている訳で、飼い主にそうしてみようという気にさせなければ、トレーニングの目的は半分も達成できないだろう。そのことをWANLOVEさんは押し付けがましくなく導いてくれる。こちらとしても自発的な行動は自覚する必要があるとしても、アドバイスに自然に乗っかれるので、楽なのだ。

WANLOVEさんの写したノアノア。
WANLOVEさんの写したノアノア。

そうそう、俺のツイッター(現在非公開)ではこの生活の様子を日々流していて、あたたかいコメントもいただいているのだが、なかでも励みになるのがWANLOVEさんに犬達のトレーニングを依頼している他の飼い主さん達。大変さを実感をもって分かってくれ、励ましてくれたり、ノアノアやプットニョスを褒めてくれたり。何ともハートフルで人間味にあふれた親切な人達で、彼ら彼女らのサポートにも本当に助かっていて、感謝せずにはいられない。

さて、こうしたアドバイスやサポートをいただいたおかげで、ノアノアは徐々に落ち着いてきて、子犬らしく寝る時間も増えてきた。

朝ご飯を食べ終えて寝る。
朝ご飯を食べ終えて寝る。

うちに来てからは緊張が解けなかったのだろう、子犬にしてはやけに寝る時間が少ないなと心配していたので、寝る姿を見て一安心。プットニョスも慣れてきて、やっとノアノアの傍で寝る姿を見ることができた。

寝るプットニョス(左)とノアノア(右)。
寝るプットニョス(左)とノアノア(右)。

性急に言うことを聞いてくれとは思わないが、段々と慣れてきてくれて、本当に嬉しく思う。獣医に健康診断に連れて行ったところ、所見は良好。すくすく育ってくれ、ノアノアよ。

そして毎日気を使っているであろうプットニョス。子犬のノアノアを寝せた後は、心置きなく我々に甘える。腕にもたれかかったまま夜寝をした姿に、我々も和む。プットニョス兄ぃ、ありがとう。

抱えられたまま寝るプットニョス。
抱えられたまま寝るプットニョス。

そうそう、せっかく家族が増えたのだから、俺、じょにお、プットニョス、ノアノアで写真を撮りたくて、WANLOVEさんに依頼して撮ってもらった。今までは謎の存在として顔をわざと出してこなかったじょにおだが、別段クローゼットとして生活しているわけではなく、職場にも父母兄弟にもカミングアウトしているのだから、ここで一枚くらいは顔出しをして載せておこう。

俺、じょにお、プットニョス、ノアノア。
俺、じょにお、プットニョス、ノアノア。

幸せな一家としてやっていけますように。いや、既に十分幸せすぎるほど幸せなのだけど。