ムニエを見直すシャンパン José Michel & Fils Brut Rosé


前の日記ではそのレストランについて悪く書いたつもりはないのに何となく後味が悪いので、埋め合わせという訳ではないのだが、その時に飲んで印象の良かったシャンパンについて書いておこう。

その日選択したのは珍しくロゼ。

José Michel & Fils Brut Rosé。いきなり空きボトルの写真だが、店で飲んだもので、テーブルにボトルが出てきたのは最後だったので。
José Michel & Fils Brut Rosé。いきなり空きボトルの写真だが、店で飲んだもので、テーブルにボトルが出てきたのは最後だったので。

José Michel & Fils Brut Rosé(ジョゼ・ミシェル・エ・フィス ブリュット・ロゼ)は、珍しくピノ・ムニエ主体でシャンパンを作っているRM(レコルタン・マニピュラン 自社畑のぶどうを醸造してシャンパンを作るところ)で、このロゼもセパージュ(使用されるぶどう品種の比率)はピノ・ムニエ50%、ピノ・ノワール50%とか。

グラスに注がれた色が美しい。
グラスに注がれた色が美しい。

セニエ方式(原酒に黒ぶどうの果皮を浸潤させることで色付けする方法)で作られているんだそうだ。それは帰宅してから調べて知ったことで、とても澄んだ色をしているが、親しみやすい値段のシャンパンだったから、「まさかセニエではなくアッサンブラージュなんだろうな」と思っていた。

立ち上る泡の様子は優雅。そうクリーミーではないが、細かい。味わいにはムニエらしいバランスのよいフルーティーさがある。その一方で、よくロゼにありがちな、赤い果実の風味ばかりが先行してシャンパン本来の味わいとしてはいまひとつ、ということはなく、きちんとシャンパンとしてのおいしさがあるのが大きな美点。酸も厳しからず、弱からずで、とてもバランスがよく、様々な食材と調和する。

ミュズレ。
ミュズレ。

そして、ムニエの比率が高いと普通は後半飲みくちが重かったり、酔い心地がヘヴィーだったりすることもあるのだが、これは品の良い感じで、それも素晴らしかった。とても作られ方が丁寧なシャンパンなのではないか、という印象を受けた。手頃なので、見つけたら買っておきたいシャンパン。

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