夏休み録 スイーツブッフェ・Bollinger La Grande Année 2002


クリスチャン・カンプリーニ スイーツブッフェ

16日に友人Tとじょにおを伴って3人でハイアットリージェンシー東京のクリスチャン・カンプリーニ スイーツブッフェに行ってきた。クリスチャン・カンプリーニはM.O.F(Meilleur Ouvrier de France フランス最優秀職人)の称号を得ている気鋭のショコラティエなんだとか。気が利いた各種の菓子を堪能。

これはクリスチャン・カンプリーニセレクションの菓子。
これはクリスチャン・カンプリーニセレクションの菓子。
こちらはカフェセレクション。
こちらはカフェセレクション。
フルーツコンポートを添えたスフレ。卵の風味が良かった。夏のスフレは意外。
フルーツコンポートを添えたスフレ。卵の風味が良かった。夏のスフレは意外。

2時間ずっと甘い物づくしというのは、結構ヘビー。いやもちろんおいしくてとても楽しんだのだが、食事を楽しむには体力が要るものだなとあらためて認識。ショコラティエにしてはチョコレートのラインナップがほとんど見られなかったのはちと残念だったが、それでも菓子の粋を感じられて、大変満足。

Bollinger La Grande Année 2002

休みには単純に「美味い!」といえるシャンパーニュを飲むこと、これは至上命題だと(笑)この1本を用意。

Bollinger La Grande Année 2002
Bollinger La Grande Année 2002

Bollinger La Grande Année 2002(ボランジェ ラ・グランダネ2002)。ラ・グランダネを飲むのは2000を2月に飲んで以来半年ぶり。2000との違いは、もちろん収穫年が違うのだが、最も大きな違いはセパージュ(ぶどう品種の比率)。2000はピノ・ノワール63%、シャルドネ37%なのに対し、2002はピノ・ノワール60%、シャルドネ40%と、ピノ・ノワールの比率がわずかだが下がっている。ボランジェというとアイ村のピノ・ノワールのふくよかさを期待するところだが、どうなのだろうかと早速開栓。

立ち上る香気。色はやはりピノ・ノワール比率が下がったせいか、2000よりやや淡い感じがするが、それはわずか2年の違いとはいえ、エイジングの違いにもよるのかもしれない。

2000に比べてやや淡い色味。
2000に比べてやや淡い色味。

しかし、相変わらず味わいはパワフルで圧倒的。最初から豊かな芳香が一気に放たれ、圧倒的な説得力がある。ピノ・ノワールの比率を下げたのは、おそらく2000と同じセパージュでは重たくなりすぎるからなのだろう。これ以上すると下品に堕すぎりぎりの線で芳醇さを醸し出している。この違いは、逆に言うとシャルドネの華やかさや高貴さが目立つかと思われたが、むしろアイ村のピノ・ノワールの良い所を引き出すためのシャルドネのような感じがした。

そしてこの2002は、2000に比べてより男性的というか、動物的でさえあった。飲み口の最後の方になると、なめした革のようなものが潜んでいるように感じられた。これは007が一仕事してまだうっすらと汗が残る時に飲むシチュエーションか。(笑)しかしともかく、細かな分析抜きに、これは美味い。悦楽にはもってこいの1本。