休みを祝してPalmes d’Or


夏休みに入った。休暇を祝してまず1本。(笑)昨夜飲んだのは、これ。

Nicolas Feuillatte Palmes d'Or Brut Vintage 1999
Nicolas Feuillatte Palmes d’Or Brut Vintage 1999

このNicolas Feuillatte Palmes d’Or Brut Vintage 1999(ニコラ・フィアット パルム・ドール ブリュットビンテージ1999)は、休みには素直に美味しいと思える物を飲もうと画策し、3本プレステージを買ったうちの1本。ネットショップで買ったのだが、違うのを交えて3本買ったらこのPalmes d’Orの箱で届いた。

Champagne!と「!」がついている。心情的に分かる。(笑)
Champagne!と「!」がついている。心情的に分かる。(笑)

さて、ニコラ・フィアットのトップ・キュヴェということで期待しながら開栓。1999年だが、気泡の勢いは良く、コルクも押し出されるようにしてあっさり抜けた。

色は淡い黄金色。最初から複雑に組み合わさった香りがして、華やぎと心地良さを同時に感じさせてくれる。花々や蜜のような香りに混じって、バターやトーストのような香ばしさ、そして胡椒やしょうがのようなスパイシーさもある。液体には丸みがあって、Brutらしいすっきりとした酸味と、Nicolas FeuillatteのスタンダードであるBrut Réserve Particulièreにも通じるほんの僅かな苦味もありながら、深味も味わうことができる。それらの複数の要素がまとまって気品を保っているのは、さすがトップ・キュヴェ。泡立ちも細やかで、口に含むとムースのような心地よさがある。ちなみにセパージュ(ぶどう品種の比率)は、ピノ・ノワールとシャルドネが半々とか。シャルドネのエレガントさとピノ・ノワールのパワフルさが同居しているように思える。

ボトルは太いのでいつもの垂直なクーラーには入らなかった。
ボトルは太いのでいつもの垂直なクーラーには入らなかった。

ボトルデザインは独特で、18世紀のカラフェをモデルにしたもので、クリスタルリー・ロワイヤル・ド・シャンパーニュというクリスタルメーカーが製造しているとか(クリスタル製ではない)。外観からして華やかで、確実に上質な時間をすごさせてくれるのに、不思議とどこか控えめな感じもするが、それはニコラ・フィアットが、祝いの席で開けられることの多いシャンパーニュの用途を考え、主賓は常に人、そこに寄り添うような物をと考えたからともいわれるようだ。この上質さは、一度は味わってみる価値がある。

じょにおもこの1本は気に入ったよう。最初このボトルを見て「肉叩きによさそう」と言っていたのは許そう。(笑)