週末に軽い食事を作る。今日はチリンドロンの自分風アレンジと、春らしいパスタ。おいしく食べる時のお供に、食前・食中に最適とのことで買っておいたシャンパーニュを選んだ。
Pol Roger Pure(ポル・ロジェ ピュア)は、名門メゾンであるPol Rogerの中でも2008年というつい最近に新しく発表されたラインで、昨今の辛口嗜好に則ったドサージュ(補糖)ゼロ=ブリュット・ナチュールのシャンパーニュ。セパージュ(ぶどうの比率)はピノ・ノワール、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが3分の1ずつだそう。
開栓してグラスに注ぐと、泡はすぐに落ち着く。泡立ちは細かい。口に含むと、華やかで複雑な香りがする。軽いフルーツや、薔薇や、えぐみを取り除いたクローブが合わさったような香り。味にはエッジが効いているけれども鋭過ぎない酸味。いわゆるテロワールやミネラルが感じられて、その名のとおり、シャンパーニュのエッセンスを感じるピュアな味わい。
液体は均一で、柔らかな色合い。
食後にチーズや、敢えてフエ・カセーロとも合わせてみたが、Pol Roger Pureは辛口だけに、少し癖のあるチーズやフエ・カセーロとも合った。
実は、ブリュット・ナチュールは手強いと思っていた。ドサージュがゼロでは味わいが痩せてはいないかと心配でもあった。しかし、文句なく華麗でセクシーでさえあった。結論:シャンパーニュの美味しさはドサージュの量には左右されない。
追記:パスタはアスパラガス、ホタテの白ワイン蒸し、アサリのパスタ。簡単でおいしいので、作ってみるのをお勧め。