よく俺が作った料理の写真やレシピをこのブログに載せているが、うちではじょにおも料理を作る。そしてじょにおは(手前味噌ながら)料理が上手い。新奇なことはあまりしないのだが、まっとうに作るべき物をまっとうに仕上げるのが、実に上手なのだ。当然、味もいい。食べるとほんわかとやさしく、味わうにつけてしみじみホッとする。うちでのパーティーで出す料理も、実はいくつかはじょにおの手になるものだ。
ある日、イタリア料理のレシピを見ていて、そこにちょっと変わったグラタンがあった。で、その料理はあまりにも高カロリーな感じだったので、普通のホワイトグラタンが食べたいねと言う話になって、じょにおが休みの日にグラタンを作ってくれた。
グラタンはホワイトソースも手作りで、チーズの焼き目が香ばしい。中のリガトーニは茹でて焼き上げた後でも弾力があって、えびや鶏肉はジューシー。サラダはベビーリーフにクレソン、トマト、アボカドが入っていて、こちらのドレッシングも手作りのもの。
料理には性格が出るんだろうなと思う。丁寧な作られ方をしていて、味や具材のバランスが取れていて、期待以上の満足を常識の範囲できちっと実現させる。食べるたび、こういうタッチの料理は自分にはできないな、といつも思わされる。
ところで、俺もそうなのだが、じょにおも料理をどこかで正式に習ったことはなく、人の作るのを見ていて、あるいは一人暮らしの時代に自炊をするうちに、自然に覚えたらしい。たぶん、料理ができるとかできないとかいうのは、習う云々というメソッドよりも、そうした感覚があるかどうかによるのではないかと思う。それから、きちんと作られた物を味わったことがあるかどうかという体験も必要なのではないか。いずれにしろ、じょにおにはこれからもおいしい料理を作ってもらうことにしよう、うんうん。