歯の養生 人を叱る


ツイッターではこれについてその時に既につぶやいて返信ももらったのだが。1箇所の治療に既に何ヶ月もかかっていた挙句、最初に「デメリットがあるからやらない」と言っていたことを翻して必要などと言い出す医者に立腹。この前叱ってきた。治療の過程で、乱暴に扱われているなと思った回に歯茎を傷つけられて、それを訴えたが、「すいません」の一言もなかったので、それも「もうここはダメだ」と判断し、怒ることにした。

誰が言い出したのか知らないが、アクシデントの際には「すいません」と謝ってはいけない(そうすると訴訟で負ける)、みたいな誤った伝聞が染み付いているのか、謝るべき場面で謝らないという誤ったことをする人が増えている気がする。(ああ、言葉がややこしい)

人を叱る・うまく怒りを伝えるにはコツがある。特に謝ろうとしない人には対処法がある。居丈高に声を荒げて「○○じゃないか! どうしてくれるんだ!」とやっても、効果は薄い。それを見てもその相手は「あ、この人怖い→なんか怒ってる→どう出た方が得策?」と胸の内でゴチャゴチャやるだけ。そもそも、人を怒らせるような状況に至るような相手は、相手の挙動を見て情動から自分の適切なアクションを見つけるなどという頭は持ち合わせていないからこそ、こちらを怒らせるのだから、そんな相手には自分の状態を分からせてやる方が話は早いのだ。

ではどうするか。「私はあなたに対して不満があります。」「私はあなたに対して腹が立っています。」とまず宣言すること。表情や態度を読み取らせて判断させるという(おそらくそこでまた踏み間違えるだろう)相手の処理プロセスをなくすのだ。そして、その理由として「○○は☓☓という点から考えて不合理です。」と明確に、タイムラインに沿って指摘してやる。そして、その後少し相手に考えさせ、発言させるために沈黙の時間を作る。すると、相手は神妙になって、自分の態度の反省とともに詫びの言葉を述べるはずだ。もしその相手にまだ見所があれば、の話だが。

そして、詫びの発言があったなら、未来に向けてのアクションを促してやる。「これを契機に、他の人がそうした思いをしないように、他の人とも情報共有して、きちんと見つめ直してください」とでも言ってやればいい。そうすれば、相手は感謝すらしてくるだろう。これは、謝るべき時に「ありがとうございます」と代替的に言う言葉とは違う。

今回俺が経験したことの当事者としての歯科医は、まだ真摯な態度だった。なので、赦してやろう。もちろん再びこの医者にかかろうとは思わないが、少しでもこれから成長してくれればと思う。

ちなみに、この日も会計はしっかり取られた。それについては受付のねーちゃんに「不合理だと先生に伝えてください」と言ったが、まあそういう歯医者に雇われている受付ねーちゃん、返事もしない。こいつは別に使い捨てで構わないし、人間的に成長するとも思えないタイプだったので、「返事は!」と意図的にビシッと言ってやると、ゴキブリの足のようなダマになったマスカラをつけた目を合わせずにふてくされた調子で「はい」と返事があっただけ。南無三。こちらは見所のない例なのだった。

で、家でじょにおにこの顛末を話した。「俺が怒ると怖いんだぞ。」と言うと、じょにおは「そんなこと分かってます。何を今さら言ってるんですか。」だと。