雑記 飲み会、ワイン


飲み会

期末にあたると会社では異動に伴う歓送迎会がある。この間、俺のいる職場でもそれがあったのだが、会社の飲み会には、よほど関係していることでなければ出ないことにしている。第一、あの「とりあえずビール」系が俺は大嫌いなのだ。それから、タバコを吸う奴が少しでもいると、喫煙可の所になってしまう。あれは、何故奴らに譲歩してタバコを吸わない人が不快な思いをしなければならないのか、理解に苦しむ。その間タバコを吸う奴に我慢させればいいのに。ということで、場所が決まらないうちから欠席通知をしておいた。場所が決まってどこかと思えば、さくら水産とか。行かなくてよかった。

その代わりといってはなんだが、某友人からの飲み会の誘いで、土曜日の夜に中目黒のバーにじょにおと出かけた。ちょっと不思議な感じで、テーブルの向こう側に座った人達とは話もできなかったが、まあそれは人数が多い飲み会ではよくあること。タバコは↑のように残念ながら喫煙可だったが、近くには喫煙者はいなかったので、何とか避けられた(一番近かった人でもテーブルを挟んで桂馬飛びに向い)。飲みつつ食いつつでと思っていたら、飲みが主体だったので、食事をしていかなかったじょにおと俺はお腹が空いてしょうがなくて、途中退席。

ちょうど退席に相前後して、ニューヨークから一時帰国している別の友人が渋谷にいると連絡があり、近くだったので(東京に住んでいない人向けに言うと、中目黒と渋谷は電車で2駅、3分ほどの距離)、渋谷で落ち合い、焼き鳥屋で飯を食いながら一杯。この友人とは学生時代以来の付き合いなのだが、言っていることは普通なのに、何かいつも面白い。どこか相通じるものがあって、1時間ほどだったが、会話を楽しんだ。

ワイン買出し&シャンパーニュBaron de Rothschild Brut

昨日日曜日はワインを買出しに、例によって恵比寿にあるワインマーケットパーティーとLa Vineeへ。いつの間にかストックが少なくなってしまっていたので。まあ、この前まとめて買ったのは松の内も開けない頃だったから、そんなもんだろう。(実はその後も行ってちょっと買い、他にシャンパーニュは適宜買い足していたが、それはそのあのゴニョゴニョ)

以前接客されたタメ口混じりのソムリエがいたら今度は態度を注意してやろうと身構えて行ったら、今回は幸か不幸かおらず。(笑)で、適当にこんな感じに。

携帯で撮ったのでいまいち写りがよくない。
携帯で撮ったのでいまいち写りがよくない。

バローロだの、ジュヴレ・シャンベルタンだの、ヴォーヌ・ロマネだのもあるが、全般にはそんなにお高い買い物もせず。そして例のフエ・カセーロという白カビサラミと、シャンパーニュ地方で作られたチーズ(後述)も買ってきた。買い物を済ませた後は、ちょっと他所もぶらぶらして、外で食事をして帰ってきて、うちでゆっくり。何か飲もうかと思い、シャンパーニュ地方で作られたチーズを買ったなら、当然合わせるのはシャンパーニュでないと、と(笑)1本開けることにした。

Baron de Rothschild Brut
Baron de Rothschild Brut

Baron de Rothschild Brut(バロン・ド・ロートシルト ブリュット)は、シャトー・ラフィット・ロートシルトやシャトー・ムートン・ロートシルトを持つロートシルトが「プロデュース」したというシャンパーニュ。プロデュースという言葉はくせもので、ワインやシャンパーニュで何をどうすることがプロデュースなのか、実態はよくわからない。製法の指定なのか、品質コントロールなのか、はたまた売り出しか。ともかくも、オーソライズされたロートシルトの名を冠しているということで、一度は飲んでみようと思って、こちらはネットで買った。

開栓すると、冷やして静かに置いてあったのに、ずいぶん勢い良く栓が抜けて、少しこぼれた。グラスに注ぐと最初の泡は勢いがいい。香りは発酵香に果物や花や蜜が潜む感じ。この前に飲んだ別のがBlanc de Blancsだったせいか、味わいはBrutにしては甘めかつやや重めに感じた。酸味は適度。セパージュ(シャンパーニュの原酒の配合具合)は、調べてみたところ、シャルドネが半分、あとの半分はピノ・ノワールとピノ・ムニエの混合とあるだけで、ピノ・ノワールとピノ・ムニエの比率は明らかにされていないようだ。NV(ノン・ヴィンテージ)なので、その辺で比率を変えて毎年変わらぬメゾンの味を作り出しているゆえに発表しないのかもしれない。

泡立ちと色味はこんな感じ。
泡立ちと色味はこんな感じ。

プレステージの物に比べるとそう複雑味はなく、後半も良くも悪くもさほど変化せず、バランスは失わない代わりに新しい味や香りの発見もなかった。まあスタンダードシャンパーニュとしてはこんな感じで妥当な線かなという印象だが、ただ、Pommery Brut RoyalHenriot Brut Souverainよりは上質な印象もあった。Bollinger Special Cuveeには及ばない感じ。じょにおは、「うーん、正直言うとそんなに好みの味ではないかな」と。やはりシャンパーニュはよほどのことがない限り、値段なりか。Baron de Rothschild Brutの値段は物の割に強気だという声もあるようだが、売価は5,000円台~8,000円位で、シャンパーニュ全般からすればそんなに高くはない。万一失敗だと感じても、そう惜しくはない値段というか。

それはそうと、これに合わせたのはシャンパーニュ地方のチーズ、プチ・グレ・シャンプノワ。「プチ・グレ・デ・シャンプノワ」と称されることもあるようだが、パッケージには「デ」はなく。

白カビタイプ。
白カビタイプ。

1つ残念だったのが、チーズの上に乗っている葉っぱ。緑色で何の葉だろうと思って開けてナイフを入れたら、プラスチック! 安い寿司のばらんじゃあるまいし、と少々興が削がれた。味はごく素直。クリーミーさもあるが少々の酸味もあってあっさりすっきり。物足りないといえば物足りない。

切り口はこんな感じ。
切り口はこんな感じ。

テクスチャーも粘性は少なく、カマンベールの方がまだもう少しチーズらしいクリーミーさがあるだろうか。 カマンベールが5、6個は買える値段は希少性のせい?

総じて言うに、飲み会も、酒も、チーズも、当たるも八卦当たらぬも八卦、か?