第15回レインボーマーチ札幌


7月のある夜。夏から秋の予定をじょにおと話していて、じょにおが「そういえば札幌行くの?」と言った。札幌はまた行きたいなあ、と前に何げなく言ったのを、じょにおが覚えていたのだ。

何のことかというと、札幌ではLGBT(レズビアンやゲイなどの性的少数者)によるパレード「レインボーマーチ札幌」が毎年1回開催されていて、今年は15回目。俺は第8回~第10回の3回に渡って、縁あって連続でフロート(飾り付けをした行進グループの先頭を行く出し物の車)に乗り、パフォーマーとして参加した。ちなみに第9回で一緒にフロートに乗った友人のあべおは、その時の写真が翌年第10回のレインボーマーチ公式パンフレットやポスターの表紙になっている。もう最後に参加してから5年も経つのかと、懐しく思う。

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今回はフロートに乗る予定はなく、一般の隊列に加わってのんびりと下を歩くつもりだ。フロート上でのパフォーマンスというのは、見た目よりは実はけっこう大変で、ただ上で目立ってキャーキャーやっていれば成り立つわけではない(まあそういう人もいるが)。外からは分からないが、立つ場所はたいてい工事現場の足場のようにパイプとグレーチングで組まれていて、その上に立って、車の進行方向とは反対を向いて、車に続く隊列にアピールしたり、横の沿道側を向いて安定を保ってパフォーマンスしたりする。立ち位置によっては車のエンジンの熱が上がってくる箇所だったり、高い場所で信号機や街路樹の枝をよけたりという環境は、けっこう過酷だ。そこで踊ったりフラッグを振ったりし続け、なおかつ表情はにこやかにということを、約1時間やらなければならないのである。でも、フロートの上から眺める景色は素晴らしい。札幌の街並みはきれいで、色とりどり・思い思いの格好をした参加者たちが笑顔いっぱいに誇らしく歩く様は、見ていると(そんな状況下でパフォーマンスしながらであっても)本当に涙が出そうになるほどだ。さて、下を歩くとどんな風に札幌の街は見えるだろう。

さて、レインボーマーチが開催されているのはいい気候の時だし、連休だしで、飛行機やホテルはすぐ埋まってしまう。なので、今回行くなら予約は早めにと、一旦ANAのサイトからフライトとホテルを予約……したのだが、取ったプランでは搭乗クラスの指定はできないし、問合せも分かりにくい。(あそこはどうしてあんなサイト構成・客扱いでやっていけているのだろう??)

で、これは旅行サイトから取った方がいいのではと、楽天トラベルで探してみると、飛行機はJALのクラスJで、部屋は最初に取った同じホテルでよりよい部屋とサービスの加わるプランがあった。しかもANAのサイトよりも安い値段で出ている。迷わずそちらを予約、ANAはキャンセル。しかし、旅行の手配というのは、国内・海外問わず、希望通りにしようとすると面倒くさいものだ。ともあれ、あとは行くのを楽しみにするばかり。