クリスマスって飲食の日? Pt.2(シャンパーニュ)


そんな訳で予想外にクリスマスディナーを作ってしまった24日。本来、ディナーよりむしろ、この日記のシャンパーニュの方を楽しみにしていたのに。シャンパーニュをこれからちょっと趣味の一つにしようかと思っていて、(じょにおの『やーめーてー!』という声が聞こえる 笑)その第1弾。むしろさらっと書いて、次は飲食以外のトピックを書きたい。

さて。今回は食後に楽しむためのシャンパーニュということで、チーズとデザートも同時に楽しんでもいいような、やや甘口を選んだ。といっても、じゅうぶん甘かったのだが。

これ。ボトル単体で撮るの忘れた。(笑)
これ。ボトル単体で撮るの忘れた。(笑)

Deutz Demi Sec (ドゥーツ・ドゥミセック)。Deutzは耳慣れないかもしれないが、流通する多くはレストランに行くのだとか。なーんだと思うことなかれ。Deutzが入るレストランは、タイユバンやペニンシュラ。と聞けば興味津々に試してみた。

いそいそと、チーズ・フルーツ、ケーキとともにセッティング。
いそいそと、チーズ・フルーツ、ケーキとともにセッティング。

いくらドゥミセックといえども、デザートの甘味が勝っては面白くないので、デザートは洋なしのシブーストと木苺のムースにして、控えめに。フルーツは口をニュートラルに戻す目的で、長十郎のスライスを。チーズは、Saint Andre(サンタンドレ)という白カビのクリーミーなチーズと、デンマークのMycella(ミセラ)という青かびチーズ。デンマークの青かびチーズといえばその名もDanish Blueが有名だが、ミセラは、もとはゴルゴンゾーラを模して作られたのだそうだ。バルト海のボーンホルム島という所で作られたこれ、一旦消滅したのがその味わいの豊かさが惜しまれ、ふたたび作られるようになった、あまり流通しないチーズだそう。

さて、Deutz Demi Secは、細かく上品な泡立ちで、上品な金色。フレッシュなフルーツの香りがして、最初はああ、いかにもDemi Secらしい味わいと感じたが、時間とともに刻々と変わる香りと味が面白い。そして、スムーズなのにとても説得力がある味。最後には森の中の苔を思わせる香りがして、なんとも味わい深かった。チーズとの組み合わせは大成功! 甘くないレアチーズケーキのようなサンタンドレとも、バターのような味わいのミセラとも、いい感じで、なんとも贅沢な気分にさせてくれた。

◇ ◇ ◇

さて、これで終わるはずだった。だったのだが。翌日、仕事から帰ってきたじょにおが「お土産~、じゃじゃーん!」とビニール袋を差し出す。見ると、おお、殻付き活牡蠣! しかも20個も。ただ、生食用ではないそうで、じゃあ焼き牡蠣にするかと。

牡蠣。じょにおが殻剥きしてくれた。これからオーブンへ。
牡蠣。じょにおが殻剥きしてくれた。これからオーブンへ。

で、牡蠣といえばやっぱりシャンパーニュじゃないですか!(反論不可)時間が遅かったので、近所のスーパーの酒売り場に走ると、やはりクリスマスはみんなパーティーでもするのか、酒はけっこうな売れ行きで、シャンパーニュも例に漏れず。その売り場でのラインナップではややお高めの値段となっていたMoët & Chandon Brut Roséは残っている。生牡蠣なら断然白だが、焼き牡蠣はコクもあることだし、ロゼはおあつらえ向き。じゃ、これで。(笑)

モエ・エ・シャンドン・ブリュット・ロゼ。これも単体で撮るの忘れた。(笑)
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・ロゼ。これも単体で撮るの忘れた。(笑)
食後だったのでチーズとケーキ(ブッシュ・ド・ノエル)も。
食後だったのでチーズとケーキ(ブッシュ・ド・ノエル)も。

Moët & Chandonは恐らく日本で一番飲まれているプレミアムシャンパーニュ。Moët & Chandon, Veuve ClicquotにDom Pérignonは、あまりに一般的すぎてミーハーめいている感じがして、バカの一つ覚えならぬバカの3つ覚えな感じもするが(モエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコ、ドンペリニヨンとフルで呼ばれるのはいいが、モエ、ブーブ、ドンペリなんて言い方は論外)、さすがに有名になるにはそれだけの理由はあって、品質はしっかりしている。すっきりと、泡もややはっきり目で、シャンパーニュらしい華やかな味わい。Deutzのような時間と共に味も香りも変化に富むタイプではないが、それだけにどのタイミングで飲んでもおいしいから、パーティー向けと思う。今回は2人で飲んだけど。(笑)

そうそう、このブッシュ・ド・ノエルは、ココロカフェのもの。あまり甘すぎず、コアントローの風味がし、ローストされたアーモンドが入っていて、大人の風味。この日、このシャンパーニュを飲む予定をしていなくて、たまたま買ってきた物だったのだが、ブリュット・ロゼと大人の味のチョコレート菓子はぴったり。

そんな訳で、予想外にシャンパーニュを飲んでしまった。じょにおが「次飲むのはもう来年のクリスマスでいいですね」などと言う。いやいや、あなたの裁可でお正月用も買ってあるし。うひひ。