いい音はいいルックスでやってくる


以前、コンランショップで見かけて欲しいと思っていたBowers & WilkinsのiPod用スピーカー”Zeppelin”。B&Wはスタジオ用マスタースピーカーのメーカーとして有名で、そこがiPod用スピーカーを出すのは革新的なこと。リビング用のオーディオを探していたのでこれはいいと思って、購入。

Bowers & Wilkins "Zeppelin"
Bowers & Wilkins “Zeppelin”

素晴らしい。オブジェ的なデザインは、インテリアとしてもさまになる。液晶ディスプレイ部がなく、動作状態を示すのは本体奥に小さく埋め込まれたLED1つのみ。

操作部。
操作部。
iPodを接続したところ。
iPodを接続したところ。

本体スイッチは電源とボリュームだけがセンターに上品に目立たないように配され、操作は基本的にiPodで行う。iPodを接続すると、設定メニューにスピーカーの設定が現れ、iPodのディスプレイの状態や、低音の段階調整など、Zeppelin用メニューが出る。写真は英語だが、これは俺が普段iPodを英語で使っているためで、日本語にも対応している。

操作部はアームのようになっている。
操作部はアームのようになっている。
シンプルなリモコン。
シンプルなリモコン。

早速聴いてみる。最初にプレイしたのは、R&Bの男性名ボーカリストHoward Hewettの”Allegiance”。

Howard Hewett "Allegiance"
Howard Hewett “Allegiance”

音圧を高めて再生しようとしているところがなく、ナチュラル。ステレオ感はあるが、リスニングポジションを限定するわけではなく、どこで聴いてもいい。

次にジャズを試すため、Dianne Reevesの”Bridge”を聴く。

Dianne Reeves "Bridge"
Dianne Reeves “Bridge”

声の瑞々しさやウッドベースの弦のピッキング感、パーカッションのディテールがよく感じられる。

ならばハウスはどうか。これも数曲試したが、豊かな低音が下支えしてくれるのでタイトな音がし、踊りたくなる感じ。ただ、低ビットレートの音のあまり良くないプロモ盤などは、粗がそのまま出てしまうので、今まで気がつかずに聴けていたものが聴き苦しいと感じられてしまう場合があるかもしれない。また、出そうと思えば相当のボリュームが出るので、マンション暮らしの人などは要注意!

いずれにせよ、大満足の買い物である。既存のオーディオにデザインや音で物足りなさを感じている人にお勧め。なお、Zeppelinは、B&Wのスピーカーを扱っている大手家電店では扱いがない。輸入インテリアを扱う店に限定し、センスある人に限定的に売る意向なのかもしれないし、B&Wは高級スピーカーメーカーで量産体制が整っていないから、大量発注されても困るからかもしれない。都内ではコンランショップやヤマギワ本店などで取り扱いがある。