個人サイト”Bluer Than The Bluest Blue”オープン


このサイトをオープンさせて、もうじき1週間になる。

6月中旬には制作にかかっていたのだが、オープンまでずるずると時間が経過して、Safariに 出かける日になってオープンさせた。何故時間がかかったかというと、サイトの意義を考えていたからだ。何故この時代に個人サイトか。昔、まだSNSなどなかった頃には、個人の自己紹介サイトを良く見かけたものだ。しかし、今はブログを使えばページ作成の知識など必要とせず簡単に自己宣伝できるようになり、 自己紹介はもっぱらブログに拠る人が多くなり、個人サイトは珍しくなった。それに、SEOだのSEMだのの観点からすると、ブログの方がよりアクセスされやすい。そんな中、お手製でやるのに意義があるのかと考えていたのだが、結局個人サイトとして作り、ブログコーナーもシステムとして提供されているブログシステムを使わず、単なるページとして作っている。

わざわざそうしたのには、いくつか理由がある。

1)まず、コンテンツを完全に自分でコントロールできる点。一般的なブログサービスでは余計な宣伝が入ったり、リンクが並んだりして、自分のスペースでありながら間借りしている感じで、自分の意図しないものを自分のところで見せることになる。それを避けたかったのが一つ。

2)そして次に、デザイン。一般的なブログに見られるあの3段組の、コンテンツを詠もうとすると両端のカラムに視線がちらちら行ってしまってコン テンツに集中しきれないレイアウトが気に食わないのと、その両端のカラムのアーカイブやカテゴリーリンクがだらだら縦に長く続いて、ともするとメインコン テンツはあっさりページ中ほどで終わるのに、横のアーカイブだの宣伝だのが下に延々続いてスクロールを余儀なくされるのが、鬱陶しいからだ。それに、ペー ジごとに見せたい内容が異なれば、当然入れ物としての箱も違ってくると思うが、ブログではその実現が難しい。

3)3つ目に、ブログは、いつの間にかアクセスを稼ぐことに躍起になって、検索に引っかかること・フォーマットにいかに則らせるかということが コンテンツそのものよりも重要視されるかのような本末転倒が起きていて、そこに自分をはめこむのが嫌だったからだ。自分が作ろうとしているのは商業サイト でないので、そうやってサイトを売り込む必要がない。また、自分自身を売り込もうとするのも、(今のところ)必要がない。

4)mixiで日記を連綿と書いてきたが、何か自分が伝えたいものを置いておくには、mixiはふさわしいものではなくなってきていると感じていて、他の入れ物が必要になったのだ。mixiはどんどんダメになってきている。mixiは、人間関係のバックグラウンドがある程度推知できる信頼として の大人のつながりがあったからこそ、書く方も見る方も責任を持ってやっていけるのがSNSの利点のはずだったのに、子供を入れて招待制から登録制にして、 挙句に出会い規制や表現規制。おかしい。
特に性的なことについて敏感なようだが、そもそも大人の生活には当然、性にまつわることもあるわけで、それを大人 同士責任を持って表現すること・受け止めることが健全に反するとは言えない。ましてや、わいせつを専ら目的としないものまでが「健全化」という曖昧模糊な 概念で一律網掛けされるようなことであれば、表現の場としてあまりに貧しい。機能も満足の行くものではなくなっている。mixiミュージックは今年11月に終了予定、レビューは隅に追いやられて携帯ではログインしたトップページにはリンクがなく、検索→レビュー→マイレビューに行かないと見られない。利用形態も質が低下しているように思える。mixiニュースで書いているコメントは、了見が狭くくだらないものがあまりに多いし、飽きてしまったのか上記のmixiの変化のせいか、日記を書かなくなってしまった人も多い 。

これらの個人的解決を考えた結果、このサイトを作ったわけだ。コーナーについて少し言うと、

◎ 日記はmixiベースで書いたものと並行していく予定だ。ただし、主に友人に伝えたいものについては、ある程度クローズされた空間の方が向いているので、オープンサイトであるBTTBBでは、人間関係の描写やリンク、画像掲載については配慮した形でリライトする。

◎ レビューのコーナーも設けた。mixiミュージックは終了するので、既にLast.fmに乗り換えた。再生履歴・音楽の好みなどはそちらを参照してもらうとして、(追記:後にアカウント解消)音楽、書籍、映画・映像の他、飲食店もレビューに書き加えていく。

◎ ワークスとして、自分のやったことを収録するコーナーを作ったが、これはこれから充実させていきたい。今のところは、既にクローズした音楽プライベートレーベルのサイトで掲載していた内容を置いてある。

サイトをどの程度オープンにするか・インタラクティブにするかについては、まだ模索中で、運営しながら様子をみていくことにする。個人的記録の集 積としてのサイトだから、何をどうやろうが基本は自由なわけだが、一般的なオープンサイトとして置く以上は、人に発信するもの。また、ウェブはあらゆる人が見るので、あまり面倒なことになるような人からのコンタクトは避けたいのだが、反応を知りたいというわがままな希望もあるので、一応のところ、コンタクト用のコーナーも目立たないが置いてある。完全に一方通行では、やりっぱなし感が否めず、ウェブサイトの体裁として、オーナーの所在を明らかにするために も、置いたものだ。

さて、個人サイトをメンテナンスしていくのには気力も手間も必要だが、ぼちぼち行くとしよう。