コントロールド・パフォーマンス


今夜はさして夜更かししていたい気分でもないのだが、夜中に1人ラテを作って起きている。2人暮らしになって以来、あまり毎夜毎夜夜更かしということはなくなり、週末でも明け方まで起きていることはほとんどなくなった。が、今日8/14(金)はクラブイベント”Safari”に出演のため、時間調整をしているのだ。この辺りの夜は静かで、平和。1日経てば、こんな時間にズンズン響く大音響の中、半裸で踊っているなんて、信じられない気がする。

元々、クラブでは踊るが、クラブに踊らされるタイプの人間ではない。招待状やVIPルーム入りの腕輪がほしくてやっきになってコネクションを作るタイプでもないし、ステージに上るきっかけがほしくて自分から顔を売りにいくタイプでもない。たまたま友人や知り合いにはクラブで活躍している人達がいるけれども、それは「クラブ仲間」という感じよりも、どこか人間的に相容れるものがある友人が、共通のフィールドとしてクラブというところでも繋がっている、という感じだ。だから、いわゆるクラブキッズやサーキットボーイズがあっちのパーティー・こっちのアフターと飛び回っていた時代から、どこか違った冷めたタイプだったと思う。

しかし、それは俺が「クールな」タイプであるということではなく、クラブを見下げたりしているということでも、もちろんない。クラブで何かをやっている人や、それを専業としている人達には、尊敬する人達がたくさんいる。俺は遮二無二クールな視線を貫こうとしている訳ではなくて、その人達がやっていることをクリエイティブだと思い畏敬の念すら抱いている場合もあるし、その場にいてエモーショナルでエネルギーが炸裂することを感じる瞬間が好きだからこそ、クラブに出演しもするのだが、そこにいる時にそれに飲み込まれてしまわないで、如何にそれに乗ってコントロールされたパフォーマンスを発揮するかが、自分のやり方で、それがスタイリッシュなことだと思っている。つまり、スタイルとは、コントロールド・パフォーマンスなのだ。 コントロールを失った体(てい)の部類に文句を言うのは、今回は割愛。コントロールド・パフォーマンスを発揮すべく、第2弾”Safari”を迎えようと思う。