音楽レビュー Wilson Phillips


Dedicated (2012)


(★☆☆☆☆ 星1つ)

かなり懐かしい名前だ。デビュー曲の”Hold On”は爽やかなコーラスワークが印象的だったが、その後すっかり名前を聞かなくなって、あれで消えたのかと思っていた。実際には1990年の”Hold On”以降2年後にはセカンドアルバムが出ていたが、さほどヒットせずだったよう。それからさらにポツポツと2枚ほどアルバムが出ていたらしいが、注目されなかったようだ。

で、これだが、全然聴き所がない。単なるカラオケでスッカスカ。ボーカルに全然魅力を見いだせず、コーラスワークも「ワーク」といえるかどうかといった感じの凡庸さ。まだ”Hold On”の記憶で留めておいた方がよかった。たまに「お久しぶりアーティスト」のアルバムを聴くと、時の残酷さを感じたり、やはりピークの輝きには及ばないなと思うことがあるが、これは”Let their bodies buried”といった感じだった。残念。