音楽レビュー Slim


Refueled (2016)

音楽レビュー Slim "Refueled"
(★☆☆☆☆ 星1つ)

あまりに酷いのでiTunesとアマゾンへのリンクはなし。無意味な歌詞と薄っぺらな音だけが続く。歌詞も薄っぺらで酷い。これは多分、聴く層をセックス+ドラッグがカッコイイとか思っているような側に振り向けているのだろう、聴いた俺が間違っていた。車に腰掛けているこんなショットをアルバムカバーにするだけでセンス推して知るべしだが(i8にしたのはエコに配慮? 笑)。

それにしても、これは音楽クリエイターの側の責任でもあるのだろう。音づくりもそうだが、メロディーを書く能力がない。細切れのフレーズを絞り出したら何小節かずつ延々繰り返すだけとか、これでは誰が演っても必然的に死に体になる。いつの間にR&Bはこんなに荒廃したスタイルばかりになってしまったのだろうと、聴いて哀しくなってしまった。(2016/6/18)

Love’s Crazy (2008)



(★★☆☆☆ 星2つ)

節回しも巧いし、Faith Evansとのデュエット”So Gone”などは、セクシーで都会的。しかし、アルバム全体を通して聴くと、アーティスト固有の、存在を際立たせる「何か」がなくて、スムーズすぎる気がする。スイートボイスと主張しない今時すぎる音作りが、全体にちょっと引っ込みすぎの印象にさせているのか。夜のドライブのBGMとしてだといいと思うが、ひょっとしたら眠くなって危険かもしれない。